不得意から目をそらさない


先日トレーニングに来てくれた中学生の女の子から

「演技は右軸ばっかりだから、左軸は出来なくても良いの」

と、言われました。

 

彼女の専門は新体操です。

新体操の個人演技は、バレエと違って全員が同じ振り付けではありません。

そのため自分が得意な動きに絞ることができますし、

この女の子の様に、片脚側だけでも出来るのであればそのような演技構成にすることも可能です。

 

得意な動きを伸ばすことも重要ですが

成長期の段階から「苦手」と決めつけて得意なことばかり練習しすぎると

成長のさまたげや身体のゆがみをより強調させかねません。

 

とはいえ、現役で活躍されているダンサーの体の使い方を見させていただくと、必ずしも左右対称の動きをしているとは限りません。

左右差の中でバランスを取りながらパフォーマンスをキープされている方も中にはいます。

しかし、体が成長しきっていない成長期真っただ中の10代が同じ様に得意な動きだけに特化して練習することは、体の使い方・ゆがみなどを助長しかねません。

自分は得意だと思っていても軸がズレていて力任せだった…なんてこともあります。

 

これは新体操に限らず、スケーターにもダンサーにも同じことが言えます。

“自分の感覚は真っ直ぐなのに、実はゆがんでいた”

これではバランスを取るために余計な筋力発揮が必要となるため、筋肉を無駄使いしてしまいます。

パフォーマンス発揮のために使いたい筋力をバランスに使うのはもったいないこと。

 

体がどんどん変化していく10代には

スキル・技に特化した練習だけでなく、技に直接関係ないような動きを取り入れることも重要になります。

それが結局「自分の体を自在に操る力」になるのです。

外から見たら遊んでいるように見えても、実は体を自在に動かすトレーニングだったりするのです。

 

「出来ないから」と決めつけるのではなく出来ることを増やしましょう。

それが技だけでなく、単純に片脚立ちでキープできる時間を伸ばすみたいなことから。

伸びしろがたくさんある成長期にどんどん挑戦してくださいね!

 

 

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