技の為だけがトレーニングではない


本日は木曜日。審美系に関する情報をお届けします。担当はトレーナーの三輪です。

 

その中でも今日はトレーニングに関して。

葵で私が提供しているトレーニングのほとんどは【バレエのため】ではありません。

もちろんお話を聞いて、使い方をチェックすることもあります。

しかし、「これをすることによって○○ができます」というようなお話はしません。

 

特に10代のダンサーにはそのようなトレーニングは行いません。

 

バレエダンサーもフィギュアスケーターも

その道の技術はあっても、他の動きが苦手という子がほとんど。

ボールを持たせれば真っ直ぐ投げることも出来ず、目をそらしてキャッチしようとする子もいます。

柔軟性はあるのに自分の体を支えられないで潰れる子

柔軟性は無いけど力ずくで何とかしようとしちゃう子

 

親から見たら「うちの子は何で…」って思うかもしれません。

 

1つは、それを知らないからです。

バレエ教室でキャッチボールなんてしないし、そもそもそれを教える教室ではないから。

しかし、ボールを取る・投げるという動作は人間だれしもが持つ基本動作の一つです。

その動きは繰り返し行うことで獲得することができます。

とはいえ、ボールに触れる機会もなければ遊ぶこともしなければ取り方も投げ方も知らないまま。

 

基本動作に含まれるものは

歩く・走る・跳ぶ・くぐる・まわる・蹴る・たたく…等

これらを組み合わせた動きこそが「スポーツ」になり「ダンス」になります。

 

基本動作が身についていなければ

「走って跳ぶ」「しゃがんでから跳ぶ」「片脚だけでまわる」

こういった複合的な運動は正しく行うことができません。

 

 

知らなかったこと・やったことないことをどんどん経験することで、彼女たちの体はいろんな動かし方を学んでいきます。

学校の運動会でかけっこの順位が万年ビリから脱出した子には、何ひとつ速く走るためのトレーニングはしていません。

 

 

バレエだけ…その競技だけ…上手くなれればそれでいい。

と思うのであれば、もしかしたら私のトレーニングは不適任かもしれません。

スーパーキッズを生み出す前に、こどもの健やかな成長を応援できるトレーナーでありたいと思います。

 

 

『実際どんな運動をやってるの?』

そう思われた方・・・それはまた別の機会でご紹介しますね。