先日、フィギュアスケートをやっているクライアントの小学生が
コーチから「体幹が弱いから腹筋をやりなさい」と言われたそうで
おうちのトレーニングの中に自主的に腹筋メニューを入れてみました、とお話をしてくれました。
ひとまずどんな腹筋をどのように行っているのかチェックしたところ
その彼女は下の写真の様に足をどこにも引っかけず膝を90度に曲げた状態で行ってくれましたが
全く起き上がってこれず・・・
話を聞けば、家ではイスに足を引っかけて腹筋を行っているとのこと。
これでは本来刺激を入れたいはずの筋肉には負荷がかからず
脚に力が入ってしまっている為、意味がないどころか時間の無駄になってしまいます。
彼女たちスケーターに求められる腹筋(体幹の筋肉)は
ジャンプやスピンで綺麗な軸を瞬時に作り出すための強さであり
最後までスピードを落とすことなく演技を終えられる持久的な強さでもあります。
一般的に知られる腹筋の方法は、お腹を丸めて筋肉を真ん中に集めていくことで刺激が入っていくものになります。
しかし、ジャンプの軸は細く長くまっすぐな軸が理想とされています。
先ほどの腹筋とは逆に、どちらかというと上下に伸びていくような使い方で腹筋に刺激を入れると
細く長くまっすぐな軸を作ることが可能になります。
この話を聞いただけでは
「筋肉が伸びているのに力が入るのはおかしいのでは?」
と、疑問に持たれますが・・・
そもそも筋肉には【伸びる】という性質は持っていません。
【縮む】もしくは【縮むのをやめる】という2つしかありません。
この縮み方をどのように行うかで身体の使い方は変わってしまいますし、
良いと思っていたはずが逆効果だったなんてことになってしまいます。
以前からブログでも取り上げていますが呼吸法を使った『座位腹筋』や
小・中学生には『コアキッズ体操』を用いてみたり
身体の成長・競技特性・その子の立位姿勢の特徴などを考慮して
本当に必要なアプローチをしていくことが重要になります。
あおいでは実費による診察からトレーニングへと順序立てて
その人その人に合ったアプローチを進めています。
今の自分には何が必要なのか見つけるきっかけを作ってみてはいかかでしょうか?
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