股関節外旋エクササイズから考える


以前書いたお尻のブログが意外にも皆さん興味を持ってくださったので、今日は股関節・ターンアウトに関連したお話をしようと思います。

 

 

バレエダンサーでもフィギュアスケーターでも

あおいラボで最初に問診を記入してもらうと「ターンアウトができるようになりたい」という言葉が多いです。

多くの皆さんがターンアウトに困っていて、なおかつ股関節が硬いと言います。

 

 

 

股関節の可動域を改善する運動療法は診療の中でお教えしたりトレーニングの中でお教えしたり…とあおいのなかでは定番のメニューの1つになっています。

それが「ナンバリング」というメニューになります。

←こんな姿勢のやつです。

以前、大好評だったLINE部活の『股関節改善部』でも使われていました。

 

 

 

しかしこの「ナンバリング」は、かなり実感される方とあまり実感されなかった方の両極端に分かれます。

 

 

 

 

実感されていない方の「ナンバリング」フォームをチェックすると…

共通して股関節の運動なのに骨盤が同時に動いてしまうことが挙げられます。

 

これはスクワットやランジなどのエクササイズでも同じことが言えるのですが

股関節単独の動きをしてほしい時に骨盤が先に動いてしまうと

股関節の可動域が最大限発揮されずむしろ逆にどんどんと使える範囲が狭くなってしまいます。

 

 

ナンバリングを実際経験した事のある方は分かると思いますが腹筋に力が入っていなければ背中やお尻は勝手に動いてしまい軸は安定しません。

股関節のエクササイズなのですが、腹筋が使えていなければ股関節単独動きを獲得させて可動域を広くするということは難しくなります。

 

 

これはナンバリングの時にだけ言えるお話というわけではありません。

その他のトレーニングや実際の踊り・スポーツにおける動作すべてにおいて腹筋が使えていなければ股関節は自由に動けません。

 

 

 

・そのエクササイズがターンアウトに有効である

・外旋筋が弱い人はこのトレーニングが必要である

自分が見てもらっているトレーナーやセラピストに教えてもらったものがあるのなら

それが本当に外旋筋へ刺激が入っているのか、代償動作で邪魔が入っていないか等

エクササイズの効果を検証・フィードバックすることが重要になります。

 

その動きを「真似しているだけ」にならないように

ゴールは何なのか・どうなっていたら良いのか・自分が何のためにやっているのか

を明白にさせて継続するということを忘れてはいけません。

 

 

 

 

とは言っても、葵で実感したものが家に帰ると途端に再現できなくなりました!と嘆く方がまだまだ多数いらっしゃいますけどね…(涙

 

 


上記で紹介した「ナンバリング」も含めた身体の使い方を再学習する基礎トレーニングは・・・ベーシックトレーニング

競技特性に合わせた身体の使い方やフォームチェックに関しては・・・パーソナルトレーニング