接骨院で遭遇する【病気】


開業していろいろな患者さんを診ていますが、

時には接骨院の業務範囲外の【病気】に遭遇することがあります。

最近またあったのでネタにします。(笑)

 

 

多いのはおそらく【偽痛風】または【痛風】、【結石】

 

 

足の親指のつけねあたりが痛くなって、文字通り風がふいても痛いという痛風。

痛風はまだ市民権を得たようにみなさんが知っている病名ですが、

偽痛風というのは知られていないことが多いんで、【あっ、偽痛風ですね】というと【??】となります。

痛風と同じような症状をみせるのですが、【高尿酸血症】がみられません。

膝や肩、足関節にみられることが多いのです。

このあたりは、経験があれば見抜くことが接骨院の先生でも可能です。

 

 

そして次に多いのが、胆石、尿道結石といったものです。

最初はひどい腰痛になったと思って来る方もいます。

石に関しては、これもまた経験があればすぐに判断がつきます。

これらの、痛風や石に関しては、よく【家系】とか【遺伝】と思われる方がいますが、遺伝性のものでは決してありません。

両方とも生活様式、食生活に由来する場合がほとんどですが、

痛風に関していえば、過去に足首の捻挫がある場合がほとんどです(記憶にあるなしにかかわらず)

 

石に関しては、水との兼ね合いも非常に多いのです。

水は約80%が小腸から栄養とともに吸収されていきます。

胆汁によって飲んだものや食べたものがアルカリ性になり、すい液や腸液なども加わり、

栄養分が小腸から吸収されるようになります。このときに水が一緒に身体の中に入ってくるのです。

吸収のいい水を飲んでいると栄養分の吸収がよくなると言われているのはこのあたりが理由になっていると思います。

ビタミンやミネラルについても水と一緒に吸収されているので、飲みものや水の選択というのは重要になるということです。

 

葵接骨院では整腸に【酪酸】をオススメしています。

よく、整腸剤と聞くと【乳酸菌】を思い浮かべる方のほうが多いと思いますが、【酪酸】をすすめています。

小腸の先にある大腸では、そのエネルギー源が【酪酸】です。

その酪酸がしっかり供給されていれば順調に水の調整が行われていきます。

下痢、便秘は大腸の働きも大きく関与しているから【酪酸】をオススメしているのです。

ちなみに酪酸がしっかりあれば、便のにおいは薄くなります。

商品

 

 

 

また、さきほど、水分の吸収と栄養分の吸収の話がでましたが、

ミネラル分が不足・・・とくにカルシウムが不足すると不思議なことに

【血液中にいつもより1万倍も濃いカルシウムがが骨から溶かされ補充】されます。

これは、医療従事者なら知っていることなのですが、

肩などレントゲンで石灰化という現象が見られたとき一般の方は、

カルシウムが多すぎてできているのだとイメージしてしまうようです。

 

 

実際は逆。足りないから骨から取り出す。

 

 

これが原因となるのが【結石】です。

なので、えてして【石】の出来やすい人は、日頃からカルシウムといったミネラル分が不足していたり、

良質な水が足りなかったりということも考えられるのです。

ただし、カルシウムに関しては、牛乳でとったらいいというものではありませんけどね(^_^;)

さらに、カルシウムはマグネシウムとの比率も重要になります。

つまりは一つの栄養素はたくさんの栄養素と絡んでいること、

体もどこか一つが破綻することで全身におよぶこと。。。。何かを単体で考えるのは実は成立しないんですよね。

さて、いろいろな話に発展していってしまいましたが、

接骨院では意外に業務範囲でもわからず受診されるということがあるということです。

接骨院では一応みれるのは整形外科分野だけですので。あしからず。

どんな症状が保険適応かは・・・・

45705295d03d2056c6681af40213cae5