写真はひとりでペッタンコという商品です
「湿布薬はっておけばいいですか?」
けがをすると多くの場合聞かれる質問です。
葵接骨院では、温湿布であろうと、冷湿布であろうと「貼る必要はない」ことをお伝えしています。
なんとなくで「だめですよ」といっているのではなく、意味がないから「だめですよ」と言っています。
では、意味がないというのは??私が言っているわけではないです。
大手シップメーカー(サロ○パスなどを売っている日本ナンバーワンのシップメーカー)の試験によれば
自社シップ剤を貼った場合、冷感シップだと3度、温感シップだと2度ほど皮膚表面の温度は低下するとのこと。
しかもこれらの温度低下は湿布剤に含まれる水分が蒸発する時の気化熱によるものとされています。
さらにいうと筋肉は全く温度変化を来さないとはっきり試験結果を出しています。
私ではなく、大手のメーカーさんがこう述べている訳です。
つまり、シップでは皮膚表面の温度が気加熱によって少し下がる程度のもので、
患部の熱を奪う力はないと言う事です。
作っている方がそう言っているんだから間違いありません。
ここで注目するところは、冷温シップ、どちらも表面温度が2度ほど低下していること。
温シップであれば温度が上がるはずと思っている方も多いと思いますが、
温シップもトウガラシ成分などで暖かい感じがするだけで、実際は気加熱で熱を奪われ皮膚の温度が低下しています。
別に冷湿布だろうが温湿布だろうが、熱を奪う効果も、患部を温める効果もないわけで、
使い分けで言うと暖かい感じで治ったような気になるか、冷たい感じで治った気になるか・・・・というくらい。
また、ケトプロフェンという成分の入ったモーラステープはそれが日光にあたることによって、光過敏症を併発することがあります。
これは貼るのをやめても日光にあたると何度も再発してしまいます。
つまり、これからの季節、モーラステープを冬場つかっていた人が、思わぬことで日光を浴びて症状がでることがあるのです!!
意外にこういうことも知られていません。
湿布薬の主なお仕事は「鎮痛作用」で、決して患部の熱はとってくれません。
温湿布だろうが、冷湿布だろうが、冷却療法とは全く別のものですので、
怪我が痛みがある場合はまずは患部の熱をとることを考えないとね。
そして、以前に紹介したように、最近では怪我に対する対応として
「RICE処置」から 「PRINCES処置」へと変わってきています。
PINCES処置の詳細は以前の記事を読んでみてください ⇒ こちらから
RICE処置になかった
「N」は、NSAIDs(エヌセイド 非ステロイド性抗炎症薬) そのまま・・・非ステロイド性抗炎症薬にて消炎を図る。痛みの物質であるプロスタグランジンの合成を阻害する役割があります。ロキソニンなどもこの類にはいってきます。
さて、消炎の助けになるものは?・・・・ということで、葵接骨院が積極的に使っているのが「酸素オイル」
酸素オイルは、痛みの成分である「プロスタグランジン」と構造が似ているので、塗ることにより痛みが引いていったり腫れも引いていきますので、「N」のかわりに十分なってくれます。
超、こじつけですが、私の名前の頭文字も「N」 ですので、 Nozomi(のぞみ)先生が勧めていた酸素オイル!と覚えてくれれば、PINCESの頭文字は崩れません(*゚▽゚*)
酸素オイルの購入はネットからもできますのでぜひ、ご利用くださいね。