タオルギャザーって必要なの?


  トレーニングで定期的に質問を頂くうちの1つ

【タオルギャザー】

 

特に足部周辺の怪我をしてリハビリに通ったという子ほどタオルギャザーを行っている気がします。

 

バレエダンサーの子たちでも、「足指が使えるように!」と取り入れている子がいますが

正直・・・・・

 

 

 

オススメしません!!

 

 

バレエで使いたい足の使い方と

タオルギャザーでの使い方は同じではありません。

 

言葉で説明しても難しいので、実際の動きを見てみましょう。

 

タオルギャザーで指を曲げた時がこちら

 

 

 

足裏を使って土踏まずを引き上げた時がこちら

 

 

 

 

どちらの写真も土踏まずがしっかり引き上がっているのは見えると思います。

ですが、注目したいのが《足の甲》です。

 

タオルギャザーをしている足は、甲側にはっきりと筋が入っているのが分かります。

しかし、タオルを使っていない方の足は、筋が一切入っていません。

 

 

ダンサーが本来獲得したい足は

足裏の筋肉だけで土踏まずを引き上げられる強い足です。

 

 

この足を獲得させるポイントは…

・親指の付け根と踵で床をしっかり押す

・指先を丸くさせたり、床から浮かせない

・そもそも足指と足裏を使ったグーが出来る強さを身につける

 

 

バレエやジャズを踊る時に

タオルギャザーの時の様な親指の形では踵を高く持ち上げることが出来なくなります。

先ほどお伝えした、甲側の筋肉に力が入った状態(筋張った状態)は

親指の付け根の可動域を制限してしまいます。

プリエでスネに力が入りやすい方は、ルルベの時にもこのような力が加わっている可能性があります。

 

強さを手に入れることは重要ですが、

《どこを》

《どんな使い方で》

《どれくらい》

強くしなければいけないのかを理解しましょう。

間違ったエクササイズのやり方を続ければ、間違った強さが癖になってしまいます。

 

『どれくらいで出来るようになりますか?』

と聞かれることはよくありますが、個人差があるので正確にはお伝え出来ません。

私が見ている方の中では、

3ヶ月で出来るようになった小学生や半年かけて指が使えるようになった大人ダンサーがいました。

しかし、全員が同じではありません。

半年かけても全然変わらない学生もいます。

 

これは、単純な日数ではなく

【どれだけ時間をかけて質の良いエクササイズが行えたか】

 

言われたことをただ繰り返すだけでは何も変わりません。

強い足を手に入れたいダンサーさんはじっくり時間をかけて自分の足と対話をしましょう。

 

足のトレーニングの仕方についてはパーソナルトレーニングでサポートすることも可能です。

ただし、かなり時間がかかりますのでレギュラーコースでのご予約をオススメします。