バレエに限らず様々なジャンルで必要とされる『引き上げ』
体幹部の姿勢を固定しバランスを取るだけでなく
引き上げ姿勢が獲得できると四肢の動きをより大きく動かすことが可能になります。
ですが、この引き上げ姿勢が獲得されていない・キープし続けられない
といったダンサーがちらほら…
間違った認識をしている子も中にはいます。
よくある注意として
・あばらを出さない
・首を伸ばす
・背中にシワを作らない
・肩を上げない
・肩甲骨を下げる
先生方は色んな言葉を使って説明していますよね。
確かに結果として引き上げ姿勢が完成した時の姿勢は上に書かれた言葉の通りかもしれません。
しかし、言葉では理解していても体で体現出来ない子も中にはいます。
これは子どもだけでなく、大人の方にも言えることです。
まず、そもそも、
引き上げ姿勢が出来るだけの胸周りの柔らかさ・可動域があるのかどうか
これを知っておく必要があります。
胸周りが硬く、動かせる幅が狭い人が一生懸命引き上げようとすると
顎が上がりやすかったり
肩に力が入ったり
間違った姿勢を繰り返すことに繋がります。
簡単に胸周りの動きをチェックする方法があるので試してみてください。
まず大きいタオルを丸めておきます。
後頭部からおへそくらいまでが乗っかるようにタオルの上に寝転がりましょう。
(ストレッチポール&ハーフポールがある人はそれを使っても良いです)
肩甲骨が床から少し浮いた状態になるので、そのまま体の力を抜いてリラックスします。
姿勢が安定したら、ゆっくりと深呼吸をしてみてください。
まず吸う時間と吐く時間を数えてみましょう。
5秒以上かけて呼吸が出来ると良いですが、5秒が苦しいという方は呼吸が浅く肋骨の動きが少ない可能性が高いです。
同時に真横から動画撮影してみてください。
呼吸とともに胸がしっかり膨らむのが目で確認できますか?
動きが少ないのは要注意です。
また、お腹しか膨らまないような『腹式呼吸』しか出来ないという場合も
コントロールして『胸式呼吸』が出来るようにしておきましょう。
胸の動きが少ない…という方は、酸素オイルを上手く活用しましょう♪
以前のブログで紹介した方法は、ダンサーさんのケアにもオススメですよ!⇒ 【慢性疲労から抜け出す】
引き上げ姿勢を筋肉の力だけでどうにかしようとすると
変に体が力みやすかったり、逆に動きに制限がかかってしまったり
思うように体を操れなくなります。
これは、私の意見になりますが、
美しい姿勢を固めるのではなく
美しい姿勢であり続ける意識が引き上げ姿勢に繋がっていくのではないでしょうか?
そのまず第一歩として
呼吸の見直し
ここから取り組んでみませんか?