お手付きは圧迫骨折とTFCCの始まり


院のブログで人気なのが「TFCC(てぃーえふしーしー)損傷」の記事です。

この記事をみて来院される方がかなり多い。

小指側の手首の痛みで気になる方は一読を → 手首の痛み TFCC損傷にも新兵器?!

 

まずは、椅子や床からの立ち上がりでみなさんはどのように立ち上がりますか?

 

① テーブルや机などに手をついて立ち上がる

② 椅子に手をついて立ち上がる

③ 膝に手をついて立ち上がる

④ 床に手をついて立ち上がる

⑤ どこにも手をつかないで立ち上がる

 

日頃診療に使っているベッドに座ってもらって立ち上がるのをみていると圧倒的に多いのが

“ベッド(椅子)に手をついて立ち上がる”

なんです。

うちに通院歴があって、知っている方は③の膝に手をついて立ち上がる を実践されます。

 

③と⑤以外はすべて手首を痛めやすい事だけでなく、首や背中、腰にまで症状が出やすくなりますし、

また病院勤務時代に、圧迫骨折で入院されていた方は必ずこの方法で立ち上がっていましたね。

たかが手首!されど手首!な感じですよね。

 

手を何かにおいて立ち上がることによって、上半身は持ち上げられるけど、

足は床を踏ん張っていない状態なので、上半身は強制的に上に、下半身は重さだけで下方向に・・・

という感じになります。

こうなると背骨にとっては弱い方向に引っ張られるわけですから、

そのまま、どん!っと座ると骨への衝撃で圧迫骨折のできあがり・・・になります。

足の指の疲労骨折とはまた違うタイプですが、

悪い習慣の繰り返しが同じ骨に負担がかかるという面では一緒。

結果として、圧迫骨折をしてしまいます。

なので、圧迫骨折をやっている方はこの癖をまずやめることが大事。

もちろん、予防にも効果的。

 

 

 

次に、手をついて立ち上がる際に壊れるのは背骨だけでなく、手首そのものも壊します。

よく見られるのが・・・

このパターン。

ときどきみられるのは・・・・・

このパターン。

TFCC損傷をやってくる人にも多い。

手首に近いところには小さな骨がいくつもあってそれがジグソーパズルのようにきれいに組み合わさっています。

これが、この悪い習慣を続けることで徐々に壊れていってしまいます。

手根管症候群という病名が付くまでになる人もいれば、

手や指のしびれを生む人もいます。

 

改善策は2つ!

自分の足の力で立てるようにすること!

手をついて立ち上がるのであれば、膝に手をおいて立つこと!

 

やっぱりオススメはしっかり歩きにいくことですよ。

歩くにはいい季節です。

時々、ランニングシューズをウォーキングに使っている方がいますが、オススメしません。

私自身がオススメしているのは、ニューバランス。

ちょうどかわいらしい色あいのものを見つけたので載せておきます。

 


 

本当はこっちの方がオススメなんですけどね(笑)

お値段高めですが、いい靴ですよ!!

 

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