伸びない足は思い込み!?


ダンサーさんから頂くお悩みの1つ

 

『甲出し』

 

ここ最近では、足の使い方や足指・足裏の可動チェックを細かくさせてもらうようになり

小学生から大人までたくさんの足を見させていただきました。

 

まれに「伸びない足」だと思い込んでいるダンサーがいますが

骨格によって甲出しが出来ないという人はほとんどいません。

適切な準備がされていれば多くの足はもう少し伸ばすことが可能になります。

 

そして、何よりも甲を伸ばす以前に

正しい歩き方を獲得出来ていないダンサーが圧倒的に多いのが問題です。

 

日常生活の歩行は足首の曲げ伸ばし動作が必ず行われます。

しかし、バレエを習っている子たちは

バレエの歩き方が染みついている為、つま先を外に向けて歩く(ガニ股歩き)ことが当たり前になっている場合が圧倒的に多いです。

 

日常生活の歩行の中で使われるはずの足首の伸展角度(別名:底屈)

そもそも使われていないダンサーが

甲出しでつま先を真っ直ぐ前に伸ばすようなコントロールは出来ません。

 

〈つま先までしっかり使われた歩行〉

 

〈つま先まで使われていない歩き方〉※ガニ股

 

そのため、トレーニング種目にある〈フロントランジ〉を行わせると

膝が内側へ入ってしまう

 

もしくは

つま先が外側へ逃げてしまう

といった使い方が現れます。

小学生から大人までたくさんのダンサーのトレーニングを担当してきましたが

単純に

甲出しが出来ないからポワントで立てない

とか

甲が出ないから足の形がキレイじゃない

とか

もちろんそれもあるかもしれませんが

それだけじゃないダンサーはたくさんいるということ。

 

 

「先生からもっと甲を出しなさいって言われました」

というダンサーの足をチェックすれば

そもそも足指が自在に操れていないし、足裏(内在筋)も使えていないし

こちらから「ケアするにはこのくらい必要だよ」とやり方を教えると

「自分ではこんなにしっかりやっていませんでした」という具合…。

 

ちなみに先日来てくれた中学生の足を15分ほどかけてチェック兼ケアをするとこんな感じ。

上:何もしていない状態

下:15分ほどかけてケアした後

 

足首を伸ばすだけが甲出しの方法ではありません。

そして、床につま先が付くことだけが必ずしも良いとは言いえません。

足の向きや力の加わり方、膝の向きも確認しておきましょう…

 

 

足の使い方チェックは1時間ほど時間をかけて丁寧に教えていきます。

30分では時間が足りない為、希望される方はパーソナルトレーニングレギュラーコースをお選びください。

 

痛みのある足の処置・ゆがみの改善などを目的とされている方は

まずあおいラボの受診をお願い致します。

すでに受診歴のある方は《 aoi758waon@gmail.com 》へお問い合わせください。