ダイエットには【有酸素運動】
と思っている方が未だに多いのですが、ダイエットこそ【無酸素運動】が欠かせません。
とはいえ、有酸素運動で痩せたという方もいらっしゃると思います。
有酸素運動をして痩せたという方は、有酸素運動を止めた途端リバウンドしやすい体になりますので要注意してくださいね。
なぜ、有酸素運動がダイエットに不向きかと言いますと・・・
私たちの筋肉には種類があります。
1つの筋肉の中に異なる性質を持った筋肉が存在します。
「速筋」と「遅筋」と呼ばれます。
各筋肉によって、この2つの割合が《速7:遅3》だったり《速3:遅7》だったりするのですが、割合が多い方が○筋優位の筋肉と分類されます。
2つの特性は、
速筋・・・アウターマッスル系・無酸素運動によく使われる(パワー系)
遅筋・・・インナーマッスル系・有酸素運動によく使われる(持久力系)
筋トレを行うと基礎代謝量が上がると言われていますが、これがまさに「速筋」を鍛えることなのです。
「遅筋」は鍛えても基礎代謝量を大幅に増やすことは出来ません。
「遅筋」の特性上、持続的に長時間動いても耐えられるようにエネルギーを浪費させたくないため
たくさん動いてもエネルギー消費が少ないのです。
有酸素運動ばかり取り入れていると省エネな体になりやすいと言えます。
「速筋」の方は、筋肉中に筋活動が無くても熱を生み出してくれる優れものが多く存在すると言われています。
専門用語で言うと『脱共役たんぱく質(UCP)』というもの。
UCPが存在することで運動しなくても勝手にエネルギー消費が行われるのです。
筋トレを行うことでUCPの割合が高くなり
じっとしていてもエネルギー消費されやすくなっている状態になります。
有酸素運動ばかり行うと省エネになると説明しましたが、
このような運動を長期間続けていると
さらにUCPの活性がきわめて低くなるということも分かっています。
長時間の運動に対応できるよう、無駄にエネルギー消費をしない、燃費の良い筋肉を作った方が都合がいいからなのでしょう。
となると、有酸素運動で減量を成功させた方は有酸素運動を止めると太りやすい危険性があるということになります。
効率良く、筋肉量を増やし、何もしていない時でもエネルギー消費できる体をつくるためには
ランニングより筋トレ(スクワット等)が有効ということ。
もし、スポーツジムに行ってダイエット目的でランニングマシーンやバイクばかり利用していた方がいたら
次からは筋トレマシーンの使い方をスタッフに聞いてぜひ動いてみてくださいね。