今日は、以前にもブログの題材にした【ジャンプ力】について。
基本動作の中にも含まれている【跳ぶ】という動作。
ただ、単純に跳ぶだけであれば健康な体があれば誰でも可能です。
しかし、競技・ダンスとなると
「より高く」「より速く」「より美しく」・・・等の条件が加わってきます。
フィギュアスケーターにとってジャンプとは花形ですし、得点にも関わる大事な要素です。
ただジャンプするのではなく回転も行わなければいけないのでより難易度は上がります。
要素が多いため1つ1つのスキルをクリアしてやっとクリーンなジャンプが可能となります。
ジャンプを高く跳ぶことが得意なスケーターは比較的出来ますが、
高さの出ないスケーターやバレエダンサーは《脱力すること》が苦手という子が多いです。
上に跳ぶ際、一旦下にしゃがむ動作が必要です。
しゃがむ動作から跳び上がる動作への切り替えをいかに早く行えるかが高く跳ぶポイントの1つになります。
ジャンプを高く跳ぶためのパワーに限らず、
パワーを引き出すための公式は
【パワー=ストレングス×スピード】
と、言われています。
ストレングスとは、翻訳機にかけると「力・体力」と訳されます。
パワーも「力」という意味になりますが、
ここでのストレングスは、強さ・筋力と考えてください。(握力が強い・背筋力が強いみたいな感じです)
公式の通りに当てはめると・・・
ジャンプで必要とされる脚やお尻の筋肉の強さがあって、なおかつ動くスピードが速い
⇒ジャンプの高さが上がる(ジャンプ力)
ということになります。
ボクシング選手が筋トレを頑張って体ムキムキにしても、ゆーっくり腕が伸びてきたところで強烈なパンチは繰り出せません。
筋肉があっても速く動かなければ強烈パンチにはならないのです。
高く跳びたいと思っている場合も同じ。
単純に脚やお尻の筋トレをしただけでは意味がないのです。
さて、話は戻って…
最初にお伝えした《脱力する》というのは、スピードを上げるために欠かせないスキルです。
力いっぱいしゃがんだ時と力を抜いてしゃがんだ時、どちらが速いか検証してみてください。
力いっぱいしゃがむと必要以上に筋肉が緊張し、本来の力が発揮されません。
動きもぎこちなくなります。
高く跳びたいのに跳べないからといって、ジャンプの練習をしても結果は変わりません。
改善する方法の1つとして、跳ぶ前の身体の使い方を見直すことをしてみましょう。
力を抜いてしゃがむことに意識しすぎて力が入らないようにしてくださいね。