不思議と治療院というのは「人の流れ」というのがあります。
数年前は、不妊で悩む方が次から次へと来院されるという流れがあり、
昨年からは、妊娠、出産ラッシュという流れが今も続いています。
HP内でも書いていますが、不妊も、産前産後も特別な治療をしているわけではありません。
時々、産婦人科のドクターでも「骨盤は歪まない」と主張される方がいますが、
正直そこはどうでもいい(笑)
ドクターが主張しているのは「構造破壊」レベルの話がほとんどで、
「骨盤の骨が動くなんて脱臼だ」
みたいな話になっています。
でも、患者さんや私たちが話しているのは「機能障害レベル」で、
「生活はできるけど、この動きが痛い」といったもの。
よく、目覚まし時計でお話しますが、
目覚まし時計を床に落としてしまって、表のガラスが割れたり、針がとれてしまったというのが「構造破壊」です。
一方、見た目は無事ですが、落とした次の日から、時間がおくれだしたり、ときどき目覚ましがならなかったり・・・
こういうのが「機能障害」です。
膝だって、動ける範囲は大きくても、太ももと膝下にねじれがあれば、「動けるけど、なんか変」になると思います。
それを「脱臼してないから歪んでない!」と片づけるのはちょっとね・・・
話を戻して・・・・・産前産後というのは、あきらかに妊娠してないときと身体の条件がかわっていきます。
腰も反り腰度合は増していきますし、脚もガニまたになります。
呼吸も浅くなるし、むくみもでます。
仰向けでも寝られなくなります。
他にもいろいろありますが、こういう条件が毎日でてくれば、
骨盤や股関節が脱臼してなくても、捻挫レベルの力は加わるわけです。
産後も、いきなり、おなかの中にいた赤ちゃんが外にでるわけですから、その空洞を埋めるようになりますが、
いきなり妊娠前と同じ!という状況にはなりません。
安定するのにも時間がかかるのです。
そういうのを考慮?配慮してあげることが大事ではないでしょうか?
実際臨床をしていると、産後に神経伝達がぐっと落ちる方は多いですし。
まぁ、そんな「機能障害」を考慮して、産前産後はこちらもケアをさせてもらっています。
何より、つらくなってもなかなか自身のまわりにヘルプを求められない方もいます。
でも「治療院に行ってくる」となると、まわりが協力をしてくれることもあります。
心がおもたくなると・・・・と、メンタルに訴えるつもりはないけど、そこはちょっとした思いやりで軽くなるというところに関われたらなぁって思いながら日々診療をしていますよ。
産前産後がケアのチャンスでもありますからそこを生かせるひとは、生かしたほうがいいのです。
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