今回は号外的なブログです。
2月頃より本格的に始めた血液検査を使っての食事指導。
半年を過ぎてきた方もいるので、再度の血液検査をしてもらっています。
症状改善の割には、数値があがってこないことがありますが、
これは結構当たり前。
これまでの栄養の負債はそう簡単には改善していきません。
ましてや、タンパク質不足をしっかりと改善できないと、いくらサプリをいれても上手く代謝しません。
上手く数字が上がってこない理由として
・胃酸が十分にでていない→胃酸を作る細胞もタンパク質でできています。タンパク質不足が解消されないと解決されない。
・必要とされるたんぱく質量が摂れていない→必要量は個人によってもちがいます。それぞれの目標値をお渡ししています。
・不摂生だった時間が長い→高タンパクは第一歩でしかありません。糖質を減らすこと、高タンパクにすることで数か月先からその先の自分の身体に健康をもたらしていくもの。
つまりは、高タンパクが実践されていないケースは上手くいかないです。
食事指導をした方の中には、
症状よくなっているのでサプリを減らしていいか?
というご質問もよくあるのですが、葵が本格的に食事指導を初めたのが2月からですから、
一番最初に受けた人でも現在8か月。減らせる人はいないはずです。
赤血球はおおよそ120日で新しいので生まれ変わりますので、4か月後にようやく改善当初の影響が出始めた赤血球ができていると考えると、最初の4か月は古いのをまずは全部排出するだけに栄養を入れているようなもの。
これからの準備のための「捨ての4か月」です。
そこから新たな4か月でようやく全て入れ替わった最初の赤血球ができると考えてみるといいです。
なので、最低でも8か月。ただし、その時にある身体の材料でしか作られません。
1か月そこらで、症状改善がみられても、それは今まで全く運動をしなかった人が、ラジオ体操くらいでも健康になったというのと同じ。
動かなさすぎだった人だから、何をやってもおそらく効果はでます・・・・・というものと同じなんです。
栄養不足があった人なら、少し食事方法を入れ替えるだけでも効果はでます。
でも、それを維持できるようにするには、相当時間が必要なのです。
過去の栄養負債は簡単には取り除けないのです。
私自身も指導する立場なので、一緒に栄養には気を付けています。
最初の一か月でとにかく高タンパク食に変えています。
ゆで卵を1日に2-3個は必ずとるようにして、夜のお米をなくしています。
そこにさらに、プロテイン、フェロケル(鉄のサプリ)をいれて、1ボトルすべてなくなったところでフェリチンをはかっています。
タンパク質が十分であれば、フェリチンはわずかでも上がっていくでしょうから。
フェリチンの上昇を確認したのちにマルチビタミンを追加、Bコンプレックスを追加。
すべては、ボトル内の錠剤をのみ終えてから、採血をして次を足して言っています。
そうしないと何が効果を発揮しているのかが分かりづらいからです。
でも、この時、必ずベースとなるのが「高タンパク 低糖質」です。
これがないと、どれも機能しないのです。
私自身が現在摂っているのは、
プロテイン マルチビタミン ビタミンA、C、E 鉄、ナイアシン、CoQ10、Bコンプレックス
順番は、自分自身の血液検査の結果をみながら、足していっています。
ここまでして、
こんな感じでフェリチンはあがります。7か月かかっています。
また、鉄剤の種類によっても改善の仕方は違います。
日本のサプリをうちが勧めていない理由はここにあります。
栄養指導を受けられる方は、早急な改善を望む方が多いですが、
サプリやプロテインを使ってもそんなに早く数字的には改善しないことは体感されるはず。
過去の栄養負債は簡単には取り除けないのです。
サプリやプロテインは改善を加速させるためには有効的ですが、それをもってしても即効性は期待できないのですから、
日々の食事の習慣化というのはとっても大変なのです。
これまで栄養指導を受けた方で、現時点でタンパク質量を減らすことができる人、サプリを減らすことができる方はいません。
指導の際には安全性も考慮しているので、プロテインやサプリの量は非常に緩やかなところを提案しているからです。
本当の意味での体質改善やからだつくりはとっても長期になります。
諸説ありますが、身体のすべての細胞がリニューアルされるのは、成長期であれば2年くらい、大人になると代謝が落ちるので、6年くらいになるとも言われています。
栄養負債はなめてかかってはいけない。
だから、できることからゆっくりであってもしっかりと!・・・・・それができなかったから今のあなたの状態があるのですから。
まずは、このあたりを理解して挑んでみてくださいね。
そして、栄養指導を受けた方は現状も改善策もレポートでお渡ししています。
わからなければ何度も見直して、理解してすすむことでちゃんと未来は用意されています。
栄養負債はちゃんと返済して、一時的なものでなく、本当の健康を手に入れてください。
また、必要に応じて追加で栄養指導はしていきますので、現状がわからないときは、再度、血液検査をしてラボにて栄養指導を受けてみてください。