スケーターやバレエダンサーには体組成を測定し身体を数値化してチェックしています。
BMIなどを算出するためには身長も必要ですから、身長計もあります。
診療室の扉を開けると壁にタマゴがあります。
このタマゴ、2m以下であれば大人の身長も測れます♪
体組成を計ってもらうとほとんどの子が
「うわー太った!」「やった!ちょっと減ってる!」
と、体重の数字に気を取られています。
本人もですが、お母さんからも「先生から痩せなさいと言われてて…」というお話をされることがあります。
しかし、私が体組成を計っているのは、体重を知るためだけではありません。
その体重が何よって形成されているものなのかという中身を知るためにチェックしています。
葵に来院されるスケーターやダンサーは一般的に見て【痩せている】分類に入ります。
それでもなお、痩せなさいと言われてしまう子たちの所以・・・
それは、
筋肉量が無く引き締まっていない
不必要なところに筋肉がつき太く見える
姿勢が悪い
等の理由が考えられます。
もちろん「痩せる」の先には
スケートもしくはバレエで「上手くなりたい」「出来る技を増やしたい」「やりたい演目・配役がある」等の目標があるはずです。
ただ単に「痩せたい」わけではないはず。
そう考えるとただ数字が減れば良いわけではないのが分かるはず。
単純に体重が減ってしまえば、筋力や持久力は落ちやすくパフォーマンス低下を引き起こす可能性も考えられます。
多くの女の子たちのイメージは『痩せる』=『体重が減る』
しかし、身長から見た適正体重よりも明らかに低い数値を目標にしてしまえば
先ほどの通りパフォーマンス低下はもちろんのこと、身体に危険が及ぶ場合があります。
これらのリスクを考慮した上でやるべきことは
太っているように見えないための「ボディメイク」をすること。
脂肪量が多ければ体重は軽くても体積が大きくなってしまうため、太って見えます。
ですから脂肪量を減らして筋肉量を増やすことが理想になります。
また、どの筋肉を鍛えてどんな身体のラインにしていくのかによっても見え方は変わってしまいます。
体重だけではなく、[BMI値][筋肉量][体脂肪率]などの数値も参考にして
『使いすぎた筋肉は休ませる』
『使っていなかった部位は筋トレをする』
といったような個人の身体に合わせたメニューが必要になります。
ぜひ体組成計は上手に活用してみてください。
葵でも体組成計で測れますので、治療やトレーニングと合わせて測定してみてはいかがですか?