バレエに多いのでこっちのブログで書かせていただきます。
ちなみにもう一つはフィギュアスケート専門に書いているブログです。
踵の後ろあたりの痛みを訴えるダンサーが多いのが気になる。
いろいろ理由はあるけど、三角骨はその代表格。
これに関してはある程度の骨同士の角度がない場合はオペ対象になっているようです。
これは今回は除外。
うちで多いのは、ルルベで上がった時に痛みがでるというもの。
ルルベで上がって、そこから拇趾側に体重をのせると痛いとか、残りの指にのせる痛いとか、
いや、外側に痛みがでるとか・・・・・
葵の王道の治療をやったあとにも残るこれらの痛みに対してやっているのが組織間リリース。
以前からこのリリースをやってはいたものの、思った効果があげられなかった。
それが、あるバレエの方の治療の現場をみさせてもらったことをきっかけに
あれよあれよと足首周辺の組織間リリースができるようになり、その場で痛みが消えることが多くなった。
要は、組み立て方と組織への指の滑らせ方がポイントだったことに気が付いた。
三角骨のオペをする際に同時に見られる現象として、長拇趾屈筋腱の炎症。
これになる原因はもちろんあるが、治療していって最後に残るのがここの癒着だったりする。
青く示した筋肉がそれ。
これとその前の2つがあやしくくっついてそれぞれがそれぞれの動きをしてくれていない。
これを丁寧に仕分けしていくようにするのが、組織間リリース。
筋の役割に注意しながら、ひとつづつ確認作業をとっていくと、リリースが完成された瞬間がわかるようになる。
その状態で、ルルベアップしてもらうと
「あっ!痛くない!」とか
「あっ、親指が曲がるようになった」
という形になります。すでにこれを経験してくれているダンサーさんはいるのですが、
たぶん一番これに遭遇しているのはうちのスタッフです(笑)
アキレス腱炎の中にはこの青い筋肉と後ろのアキレス腱を構成する筋肉との間でも上手く滑走していないものもあります。
世の中にはいろいろな“筋膜リリース”と言われるものがありますが、
そのほとんどがどこをリリースしているか、明確ではないように思われます。
私自身がやっているのは組織間リリースで、それぞれの筋や腱が独立して滑走できているかどうかという明確なゴールを持っています。
また、それはちゃんと確認もできるものです。
これを少し具体的に映像で確認できないかと、エコー診断装置を使ってみたりもしています。
踵の後面に痛みがでるものがすべて癒着とは限りませんが、ダンサーで多いのは事実です。
日常生活には問題ないが、ポワントで立つなどの時にでる痛みには有効になってくると思われます。
ただし、このリリース・・・・まだまだ私自身の集中力が試されるもので、無意識下でもリリースできるかというとそうはいかない。
精神的に疲れるので、あおいラボでじっくりやらせてもらっています。
ラボでの治療はおおよそ3か月をワンクールとしてみてもらうといいと思います。
最初1時間くらいかけてしっかりみて、10日後くらいに2回目をフォローという形(2160円)で、さらにその2週間後くらいにもう一度フォローをして、4回目をまたラボにするか・・・という形が多いと思います。
遠方の方は、毎回ラボでしっかり診るかたちにはなります。
一度ラボがどのようなものなのかを体験できるように、初回が体験料金になっています。
ぜひご利用してみてくださいね。