先生のところの酪酸菌高くないですか? → こちらから
酪酸菌のミヤリサンやラクティブは基本的には「医薬部外品」なので、薬ではないので、副作用というものがないっていえばないんです。
でも、時として嫌な症状がでるのは確かなんです。
今日はそのあたりを触れてみたいと思います。
酪酸菌がそもそもテレビで注目されたのは、潰瘍性大腸炎だったと思います。
潰瘍性大腸炎の悪化や発症にかかわる菌がもともと腸内に多く内在するとき、この菌自体も高濃度の酪酸を分泌する作用があります。
これと経口摂取した酪酸菌が腸内で一緒に存在すると、一時的に腸内が高濃度の酪酸がある状態になってしまいます。
両者が分泌する酪酸があわさることで一時的に改善したい症状が悪化することがあります。
最終的には菌の数が減って症状は軽減していくこともあるのですが、腸内の菌の分布量を測定することが不可能なので、症状をみながら調整をするというのが現状のようです。
酪酸濃度が高いようなら酪酸濃度を減らすか、酪酸をエネルギーとする乳酸菌を入れるか・・・・それでも腸よりも胃の方に不快感を招くときもあるとか。
次に、刺激性便秘症などの薬物性の便秘の方にも悪化症状がみられるときがあります。
刺激性の薬で便秘になっている場合、または、刺激性でなくても服用している薬の中には腸の運動をとめてしまうものがあります。
たとえば鎮痛剤、抗うつ剤など。これらからくる、言葉は悪いですが「薬物乱用性便秘」は、急にその薬をやめると禁断症状のような反動で一旦は余計に便秘がひどくなりがちです。
対処方法として、センナをつかってみたり、納豆菌、乳酸菌、酪酸菌などの整腸剤を利用するようになっています。
ただし、刺激性便秘薬(下剤)を全部切り替えると一旦は「出ない」という、いわゆる「効かない」とか「合わない」と思われる症状になりがちなので、併用しながら様子見をしていくのが一般的。
今までの薬物投与歴にも経過は左右されるため、早い人ではすぐに切り替えも可能だが、長い人だと完全に切り替えるには1年以上はかかってしまう人もいる。
「出ない」傾向の方には、食事でしっかりと食物繊維、十分な良質の油、水分をとるようにしてもらうことも大事。
食事と運動による改善は必須なのです。
目先の症状はきになるところ。
でも、最終的にどうなりたいのか?
自分の力で排出できるようになり、長期的にもクセになる薬をやめられるようになる
ということではないのでしょうか?治療の先の、「地図」を描き、そこまでたどりつく方法を身体と相談しながらしっかりきめていくことですね。
その上で酪酸菌を当院ではすすめています。 ご興味のある方はぜひ試してくださいね→ 酪酸菌(ラクティブ)