先日のテレビ番組での放送以来、当院で取扱をしている高濃度酪酸菌ラクティブへの問い合わせがあるのでちょっと記事にしておきたいと思います。
また、服用後に症状が悪化したとの連絡もありましたので、服用する際に留意点をいくつかストーリーじたてで書いていきます。
ミヤリサンについて
一般に薬局で取り扱っている酪酸菌の商品名としては “ミヤリサン” または “強ミヤリサン” というものが一般的です。このミヤリサンは医薬部外品扱いとなります。
医薬部外品??
人体に対する作用の緩やかなもので予防効果をうたったり、医薬品よりは緩和だが人体に何らかの改善効果をもたらすものがこれに含まれる。
なんだかよくわからないですよね。(笑)
でもこれと似たようなものでもっと女性には身近なものがあります。
「美白化粧品」です。
女性の方なら“医薬部外品”の化粧品・・・いわゆる “薬用化粧品” でなんとなく知ってる方もいるではないでしょうか?
“美白”・・・・女性は好きですよね。この言葉(笑)
美白成分には主にビタミンCやアルブチン、トラネキサム酸とかハイドロキノンというものがあります。
お薬と同じでそれぞれ効果を出すための 「有効濃度」 というものが存在します。
たとえば、Aという成分は美白に対する有効濃度が10%なら、化粧品に混ぜた時に10%以下だと期待する効果はあまり望めない。
「じゃー美白化粧品って書いてあるってことは有効濃度10%としてAが入っているのね」
いえ、違います。 えっ??
「美白」をうたえるのは医薬部外品の化粧品であり、かつ、より安全性が高くなくてはならないのです。
えっ?ええっ?
「美白化粧品として売るなら有効濃度は10%ですが、でも、安全性をもとめて5%にしてください」
って指示されるんですよね。美白をうたえるかわりに有効成分を押さえるという。
なんせ効くということより安全性第一なんで。
ん・・・・・・・・・・・なんだかへん。でもそういう風にできているんです。だから、それでも有効なものにしようと各社頑張ってみるんですよ。規定されていない独自の成分で・・・・・
その結果どうなったかというと・・・・・・
「化粧品で白斑症状の被害」
ということがおきましたよね?カネボウさんが独自にあみだした成分が効きすぎたわけです。そしてこの成分は規制対象ではないから。
ちなみに医薬部外品以外では 「美白」 はうたえませんから。
美白を求めるといわゆる薬用化粧品になるが、実は、有効成分的にみたら通常の美白をうたっていない化粧品のほうが濃度は高い。
じゃー、私は医薬部外品の化粧品と、そうじゃない化粧品どっちを選んだらいいの!!
ってなりますよね。この話はまた別の機会に。(笑)
さて、話は戻ります。ミヤリサンの医薬部外品扱い。
薬の場合は分類的に1類~3類というのがあります。効果とリスクの問題です。
ミヤリサンは医薬部外品です。
人体に対する作用の緩やかなもので予防効果をうたったり、医薬品よりは緩和だが人体に何らかの改善効果をもたらすものがこれに含まれる。
ミヤリサンは菌ですから、有効濃度というか、その人その人で腸内細菌は分布が違うので、絶対この量で効くという明確な数字はわかりません。
強ミヤリサンはおよそ270mgの酪酸菌で計算されていますが、ミヤリサンは180mgで一日の摂取量が設定されています。
濃度というのはこの人では効くけど、ある人には効かない濃度だったりもします。効き過ぎるときもある。なので、安全圏がやはり決まっているか、常識の範囲内に任せられているわけです。
たとえでいうと、ヨーグルトをたべて腸内環境を整えようとした場合、1個食べても全く便通が変わらない人もいれば、1個で下痢になる人もいます。でも、2個食べてみたら便秘の人は効果があった人は、きっと2個食べることになると思います。
結局は症状の悪化は菌が悪いわけでなく、自分の身体になんらかの問題があるという発見でしかありません。
ミヤリサンというのはざっくり言うとそういう医薬部外品扱いの菌の錠剤なのです。
ただし、ミヤリサンは通過菌でもあるので、大量摂取しても必要なければ外にでてしまいます。
今日の復習。
ミヤリサンは医薬部外品。効くも効かないも服用する人の方に効果は依存する。
そして、医薬部外品なので、効果的かは別とした安全基準のもとで販売されている。
さて、次回はここから、当院で販売している酪酸菌(ラクティブ)と市販の酪酸菌との違いです。
ちなみにテレビでも話題になった酪酸菌、当院で扱っているのはラクティブという商品ですが、気になるかたは一度試してみてくださいね。→ こちらから
文中、美白効果の成分について教えてくださった本社の辻さんが開発した本当になりたい肌になれる化粧品シリーズMIREYもぜひ試してみてください。→ こちらから