運動中の痛みは止めるべき?


自宅用のリハビリメニューを教えると

「痛みが出たらどうしたらいいですか?」

とか

「こないだ痛くなったんで止めました」

と、お話してくださる方がいます。

 

多くの皆さんは「痛みがあるからやらない」という選択になりがち。

 

痛覚は体からのSOSであることは間違いありません。

しかし、痛覚は「ある一定の閾値を超えた」というサインなだけであり

「運動を止めていいサイン」ではありません。

 

そもそも、その痛みは・・・

・何をして出た痛みなのか

・アイシングをして消えるのか

・どのタイミングで出る痛みなのか

・何日間痛みが消えていないのか

・歩いてその痛みがどう変わるのか

運動を停止する前に

このような基準を用いて判断する必要があります。

 

判断材料としては色々ありますが、

まず【外傷⇒捻った、転んだ、ぶつけた】なのか?

これはすぐにアイシングを行い適切な処置を行うことが必要になります。

また、接骨院等で保険診察を受診できます。

 

しかし、これが【運動中・後の原因不明】であった場合、正しい身体の使い方ではない可能性があります。

痛みが発生して3日以上アイシングをしても腫れが引かない・休んでも痛みが取れないとなると、自力で治すことは出来ないので治療家に診てもらうことをオススメします。

日常生活に痛みは無くて競技時の特有の動きにのみに出る…などの場合は、保険適用できませんので当院では「あおいラボ」を受診して頂きます。

 

【レッスン中・後の原因不明】の痛みであり、かつ【アイシングしたら痛みが消えてその後何ら問題がない】という場合・・・まず正しいフォームによるトレーニングをしっかり行う必要があります。

「自宅でトレーニングすると痛みが出るのに、葵で同じ動きをすると痛みが出ないんだよね…」

と、お話される方はたくさんいます。

それは、こちらが教えたエクササイズのフォームが正しくない!というのが答えになります。

 

 

【痛み】が、組織の損傷なのか組織自体がまだ弱いからなのか見極めていく必要があります。

それは上記の様に一つずつ確認を行って条件に合うものに当てはめていけばいいです。

全ての【痛み】をひとくくりにして安静を選んでいても

いつまで経っても強さが作られず組織は修復されずそのままになります。

むしろ筋力が落ちて余計痛みを感じやすくなります。

 

治療家はもちろん怪我を治してくれますが、その先は自らで強さを身に付けて治療家頼りになり過ぎないこと。

ぜひこういった知識も身に付けておくと大事な大会・コンクール・発表会の直前でも自分がするべきことが冷静に判断できるようになります。

 

 

いくらアイシングしても消えない痛みは一度治療家さんに相談してくださいね。

やっぱりそこは身体を知り尽くしたプロに任せましょう♪