再開後の体重コントロール


自粛期間が明けて色んなお教室がどんどん再開されていると思います。

当院に来ている選手やダンサーさんからも、お教室が再開したとの報告を受けています。

 

やっと動ける!という気持ちの反面

お休み期間が長かったことで

・体力の低下(主に持久力)

・柔軟性の低下

・これからの季節に向けた暑熱順化が出来ていない

これらが懸念されます。

 

 

先日、中学生の女の子が

「練習再開したから体重落とさなきゃヤバイ!」

と、呟いておりました。

上記3つはもちろん気を付けながらレッスンを行う必要がありますが

もう1つ、特に気をつけなければいけないのが

学校の身体測定から体重だけをフォーカスしてダイエットを始めようとする子たちです。

 

運動量が減り、いつも通りの食事もしくはいつもより多めの食事を摂れば

必然的に体重は増えます。

 

今まで通りのレッスン量に戻れば体重も落ち着くはずですが

増えたことのショックでダイエットに走らないように注意しなければいけません。

 

これからの季節、しっかりエネルギーを摂取しておかないと

ただでさえ気温が高く熱中症リスクが高い中でお教室で踊っていたら

ぶっ倒れてしまいます。

 

 

踊っている子たちは特に

〈食べない〉ではなく〈動く〉という選択をしてください。

体重をコントロールする方法は、食べる量を減らすだけではありません。

 

公式であらわすと

【摂取エネルギー】<【消費エネルギー】

 

この状態になれば体重が増えることはありません。

摂取エネルギー量自体を減らすのではなく、消費エネルギー量を増やすのです。

 

 

とはいえ、ダンサー・スケーターにとって

総重量(体重)はそんなに重要な項目ではありません。

それよりも意識しなければいけないが《除脂肪体重(LBM)》です。

どんなに体重が軽くても筋肉量が伴っていなければ

怪我のリスク・熱中症のリスク・技の習熟度が上がらない…等

このようなことが考えられます。

 

まだ成長ピークを迎えていない小・中学生の場合

過度なダイエットは身長を伸ばすタイミングを逃がしてしまう可能性もあります。

 

体重の数字だけを見て判断するのではなく

除脂肪体重・筋肉量を必ず参考してくださいね。

 

 

当院では、家庭用体組成計の中でもより細かく測定が出来る機械を使用して測定しています。

測定したいという方がいましたら一度スタッフにお声かけください。

(混雑時にはお断りする場合がありますのでご了承ください。)