引き上げ姿勢を考える(前編)


先日クライアントさんの相談から《引き上げ》という動作について

考える機会がありました。

 

体幹が安定しないとバレエやジャズでは軸がブレてしまい踊れません。

もちろん、その他のダンスや競技においても同じことが言えますが…

 

 

体幹が弱いと言われている子に共通するポイントとして

〈あばらが出る〉〈あばらが目立つ〉。

その他にもありますが、特に印象的な立ち方の1つです。

 

バレエや新体操の子によく見られる姿勢がこちら。

 

 

 

これは、お腹の筋肉を使っていない立ち方になります。

 

お腹の使い方を理解していないと

「お腹に力入れて」

「引き上げ姿勢作って」

と言われても

多くの場合、お腹をへこまして

ポッコリお腹を隠すだけになってしまいます。

 

これだと、息を止めるようにお腹をへこましただけになるので

踊っている間、常にこの状態を保つことは不可能です。

むしろ息を止めるようにお腹へ力を入れてしまうと

力が抜けた瞬間

肺に酸素を取り込ませたいからと肩で息をし始めます。

 

こういった姿勢の子に

「あばらをしまう」「あばらを閉じる」

と言った言葉で説明してもなかなか伝わりません。

 

 

 

まず大事になるのは

 

そもそも正しい呼吸が獲得されているのか?

 

このチェックが必要です。

 

「深呼吸してみてください」とお願いしても

ほとんどの子は息を吸うのに3秒以上かけられません。

5秒となると苦しくなって息が止まってしまいます。

 

 

初めにこれが出来ているか確認してみてください。

これが出来なかった場合、

取り掛かるべきなのは腹筋トレーニングではありません。

 

きちんと呼吸が出来る姿勢を手に入れましょう。

 

 

自宅でも簡単に改善させる方法としてオススメなのは

【ストレッチポール】です。

小学生でも簡単に出来る動作ばかりなのに

ちゃんと効果を実感してもらえる優れモノなので

一家に1つは置いてもらいたい! ☆オススメはハーフカットサイズ☆

 

ポールに寝転がって

肩甲骨を動かす様なエクササイズを2~3種類行うだけでも

呼吸に変化が現れます。

 

(細かいやり方についてはパーソナルトレーニングの中で教えていますので、知りたい方はぜひ受けてみてくださいね。)

 

 

・・・と、呼吸についてたくさんお話してしまったので

本題の《引き上げ》については来週に続きをお話しますね。

 

引き上げ姿勢は、

そもそも正しい呼吸が獲得されていなければその次に進めないということ。

 

 

今日はそれだけ覚えておいてください。