オカルトガングリオン


過去記事のリライトです

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フィギュアスケーターやバレエの方などでは、

「ガングリオン」

というのを聞いたことがある人も多いと思います。

手首や足首の周辺にポコッとできるぷにぷにとか、コロコロしたものです。

結構、いかつい名前の割にはかわいいかんじです。

 

先日も、足の甲のあたりにポコッとできものができていて

それがスケートのときに痛いんですけど・・・・・

という選手が受診されてきました。

疲労骨折か?

とおもったけど、さわってみると 「ガングリオン」でした。

 

手首などの関節を包んでいる膜の関節包や、

指を動かす腱(けん)を包んでいる腱鞘(けんしょう)の中に、

何らかの原因により、関節液がたまった袋ができる。

これがガングリオンの正体です。

 

中身は滑液ですので、少々ゲル状になったもので、

病院でなら、注射で中身をぬくという方法がほとんどです。

もしくは、上手くケアしてやれば、

袋の弱い部分がつぶれて中身が飛び出して

吸収されることもよくあります。

 

 

葵でも処置用のローラーかけてるうちに

潰れてしまうケースは今までにも何度もありました。

 

 

ガングリオンができる原因ってわからないとされていますが、必ず

 

 

「その近くの関節で捻挫を起こしたことがある」

 

 

というのが共通項が現場にいるとあるのがわかります。

その捻挫が本人の記憶にあるかないかはわかりません。

でも、捻挫って私自身は触ると独特な音が自分の手に響くのですぐにわかります。

 

つまり、ガングリオンも勝手にできたわけでなく、

原因があってできたというもの。

そして、それはほぼ使い方なんです。

 

なので、ガングリオンが教えてくれるのは

 

 

「からだの使い方がおかしいですよ」

 

 

ということです。

何度もガングリオンができる人はからだの使い方を再度見直すことのほうが重要。

 

さて、ガングリオンですが、表面に見えるものだけでなく、

たまに関節の中に入り込んでいる小さいものがあったりします。

それを

 

「オカルトガングリオン」

 

とよんでいます。これだと、MRIとか超音波でないとわからない。

大概はなんとなく痛みが続くということで検査するとあったりします。

 

 

ガングリオンを繰り返す人で、食事を変えたら出来にくくなったという報告もあるので、

「環境」 と 「材料」

がそろえば再発するということですね。

 

 

「オカルト」であろうと、「ガングリオン」といういかつい名前であっても

いずれにしても良性の腫瘍(しゅよう)なので生命の危機に結びつくことはありません。

 

葵では、少し時間がたって、コロコロしてきているものに関しては、

テーピングをうまく使ってひかせるようにもしています。

 

よく、注射で抜く場合は何かに受診したらいいですか?

という質問も多いのですが、おそらく、足とか手の整形外科になると思います。

 

繰り返しておきますが・・・・・・

ガングリオンは臨床現場にいると、必ず捻挫をおこした関節のそばにあります。

つまり・・・・・・・・・

整復なくして処置はなし。

だと私は思っています。

そして、使い方はやっぱり見直すことになります。

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フィギュアスケーターや芸術系の選手や生徒さん向けの治療をしています。

 

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