ぎっくりは魔女の一撃


ハロウィンも近くなってきたことですから、魔女のお話でも・・・

ではなく、「ぎっくり腰」のお話です。

ぎっくり腰は西洋では「魔女の一撃」と言われています。

ということは、どうやらぎっくり腰は日本人だけがなるわけではなさそうですね。

 

ぎっくり腰はあくまで通称名で病名ではなく、急性腰痛症のことをさします。

おおむね72時間が炎症期なのでこの間、しっかりと炎症をとって安静にしていると

とりあえずは動けるようになります。

 

よく“ぎっくり腰が癖になる”という方がいますが、

癖にはなりません。

基本的には「条件」がそろった時になります。

これは、自分のからだ側の条件と、動くときの条件ですね。

腰の構造は、仙骨という逆三角形の骨を腸骨という骨盤の骨で両側から支えているようななっています。

大人だと上半身の重さはだいたい20~30キロこれが背骨を通してやじろべえみたいな仙骨に乗っかる形です。

それを下半身は床からの反力で股関節を通して、仙骨を支える形になっていますから、

下半身ももちろん力がいります。

ぎっくり腰の多くはこの左右から支えている両脚の力が十分量に満たないときに起きていることが多い。

なので、ぎっくり腰をやった時の対処法として、

 

炎症をとるための氷での冷却

運動療法は、両脚からの力が伝わりやすいハイハイかスクワット

 

ということになります。

 

“癖になる”と同じく聞かれるのが「ヘルニア持ちだから」というもの。

これも間違い。

ヘルニアにはぎっくり腰を起こすような力は持っていません。

 

深読みしていくとたくさんのネタがぎっくり腰には付きまといますが、

理解してほしいのは、

 

からだ側の条件・・・・筋力的な不足、日頃の歩行不足、日頃の癖

動くときの条件・・・・身体の重心をしっかり移動させる

 

なってしまったら・・・・・

 

とにかく冷やす(あれば酸素オイルを使うとさらに効果的!)

動きはじめはハイハイからで、少しずつスクワットを取り入れる。

重心を意識してものをもちあげたりすること。

 

ちなみにコルセットが有効なのは、仙骨を挟むちからが強くなるためです。

 

さて!ときどき「冷やす」とお知らせすると、湿布やアイスノンを使う方がいますがこれは絶対にNG

冷凍庫に入っている氷と水をビニール袋にいれてそれを痛みがあるところにあてておくのがベスト。

最近では、柄のかわいい氷嚢もたくさんでていますので、

一人1個もっているのをオススメします。

 

 


 

↑ 見えるかな??ほんといろいろな柄があっておしゃれだから。

 

ときどき、お子さんが部活で使っている布製の氷嚢を持ってこられるときがありますが、

布にカビが生えていることがあります。

表面についた汗などはときどき氷嚢自体をあらってやることと、消耗品だと思って新しものに変えてあげてくださいね。

 

また、いつもどおり「しっかり歩くこと」もオススメです。

どんな靴がいいの?という質問もいただくので・・・・・

 


 

ニューバランスをオススメしています。まずは、定番のクラッシックモデルならいろいろな色があって好みのものがみつかると思いますよ。

魔女狩りでなく、もみじ狩りにぜひ出かけて魔女を寄せ付けない体になってくださいね。

 

ちなみにぎっくり腰の治療は、院で何をするかというと・・・

仙骨と腸骨の間にある炎症を起こした関節の動きを、歩いたときと同じようにもとに戻します。

こうすることで回復が早くなりますよ。