熱がでない体は要注意


11月と言ってもなんだかまだ夏の名残を引きずっているかのような名古屋です。

 

でも、確実にこの時期から“かぜひきさん”がでてくる。

しっかり鼻水、しっかりくしゃみ、しっかり熱・・・・とメリハリのある風邪ならある意味理想。

でも最近は“なんとなく”さんが多い。

 

その中で特に多いのが、高熱がでない、なんとなく熱がでる・・・微熱タイプの方。

「あんまり熱でないんですよー」

とは、自慢でもなんでもないんですよ。

 

風邪やインフルエンザの仕組みをちょっと話してみましょう。

風邪をひくとウイルスや細菌が身体に侵入してきます。

ウイルスを攻撃したり増殖を抑制する 働きをもつのがインターフェロンで、これが体内に増えます。

インターフェロンは体温が上がると活性化するという特徴を持ちます。

つまり、風邪を引いたときに体温の上昇がおこることでこのインターフェロンも働きが増すのです。

 

私自身は、患者さんへのアドバイスとして葛根湯と麻黄湯のお話をします。

葛根湯にも麻黄湯にも麻黄成分のエフェドリンが入っていて、代謝を高め体温を上昇させます。

上手に活用すると、飲んでから1時間もすると体温上昇していくのがわかります(漢方は効かないのではなく、飲み方のポイントがある。)

そうなると、インターフェロンがウイルスとも戦ってくれる戦場ができるのです。

でもこの時に必要なのがビタミンC。

インターフェロンの補酵素がビタミンCなのでビタミンCを沢山必要とします。

これが足りないと機能不全を起こします。

風邪をひいてもインフルにかかっても熱があまり出ない人がいます。

 

体内の鉄が不足していると体温はあまり上がりません。

また、インターフェロンの原料はタンパク質です。

なので、日頃からタンパク質不足で鉄も不足している方はそもそも熱があがっていく状況が生み出せません。

 

・・・・・・・という感じなのです。

つまり、熱が微熱程度しか出ない人は、そもそも熱を出せる力がない。

タンパク質不足であるということが読み取れるのです。

 

また、季節の変わり目に必ず体調を崩すという方もいますが、これも多くは慢性疲労や副腎疲労だったりします。

しっかり食べること、休むこと、動くこと

何かが欠けてしまうと健康はあっという間に失ってしまうのです。

 

今年の体調不良は今年のうちにしっかりメンテナンスをしておいてくださいね。