スポーツだけで健康にはならない


「健康に運動は欠かせない」

運動指導者に限らず多くの皆さんが認識していると思います。

確かに健康を維持するためには運動は必要になります。

 

しかし、ここで

「運動=スポーツ」

と考え、1つの競技ばかり行っているとどうなるでしょうか?

体の使い方が正しくないと怪我をします。

 

 

スポーツには怪我がつきもの。

テレビで観戦していてもスポーツ選手が怪我をする場面はあります。

プロとしてお金をもらっている選手でさえ怪我のリスクがあるのに

一般の方がスポーツした時の怪我のリスクが低いとは言えません。

 

また、スポーツには「競技特性」と言って

その競技ならではの特有の動きがあるため、左右対称の体つきになることはありません。

むしろ利き手・利き足がより左右差を大きくする可能性があります。

 

動くこと自体悪いことではありませんし、

スポーツで体を動かすことはむしろ良いことだと思います。

大人になるとどんどん動く機会が減ってしまうため、好きなスポーツで汗をかくことはとても素敵なこと。

しかし、

「スポーツをしているから大丈夫」

「健康維持のためにスポーツ」

という考えは話が変わります。

 

日常生活を問題なく過ごせるための体が出来上がった上にスポーツが出来る体があるのです。

 

健康維持を目的とするならば

ウォーキングや自重の筋トレを習慣にすることをオススメします。

筋トレは特にスクワットが効果的です。

むしろスクワットポジションが獲得できていないとスポーツの構え姿勢が取れませんので必須になります。

 

そして、現代人はそもそも1日の歩行量が昔と比べて大きく低下しています。

歩行量の低下は、筋肉量の低下・骨粗しょう症のリスクにも関わっており

日常生活レベルでの動きを増やすことがまず必要と言われています。

 

車で移動するばかりでなく、自分の脚で歩く時間も作りましょう。

また、親の車移動に合わせて子どもたちも歩行量が減ってしまいます。

成長期には歩行がとても重要になりますので

スポーツの技術練習だけでなく、日常生活の歩く時間を増やすこともぜひ考えてみてくださいね。