ザンボの氷は2度いかされる


先日、バレエのママとお話をしていて、

「子どもは鼻血を出すので」

というお話がありました。

本番用の衣装に着替えて待機していると、突然鼻血を出して衣装を汚してこまることがあるとのこと。

こどもの鼻血はよく相談されますが、

これはよくあることの一つでもあります。

 

大人になるにつれ鼻の中の粘膜が強化されていくので、成長とともに減っていきます。

なので、直接鼻の中をさわるのも鼻血がでてしまう原因でもありますが、

意外にあるのが、気温の変化とか部屋の温度でののぼせ、

あとは興奮でもありますね。院でも泣き出した子供が鼻血をだしたこともあります。

これらは急激な血流量によって粘膜が破れてその結果出血するというもの。

 

対処法として気をつけてもらいたいのは、鼻にティッシュを詰めるときに奥まで詰めないこと。

入口のあたりにつめものをする程度で実は大丈夫。

以前は上を向かせるなどということがありましたが、今は、頭は下に下げるが正解。

ちょうど本を読ませる姿勢というか・・・最近はスマホかな(笑)

小鼻の上あたりをぎゅっとつまんでおくというのも効果はありますが、手の力を緩めた際に

血がでてくるので注意が必要。

52746151 – white background vector illustration of a nosebleed

 

さて、バレエの方は貸衣装に鼻血がついてしまったら大変!!って思われていますが、

銀盤に・・・といっても“真っ白”な氷に、血が付いた場合どうするか気になりませんか?

スケーターでも、練習中に鼻血が出ることもあれば、

エッジで手を切ってしまうこともあります。

私も何度か、女子選手でスピンの際にエッジで手を切った選手をみたことがあります。

ちょっと気になったので、それぞれどうしているのか、いろいろなリンクのクラブチームの選手に聞いてみました。

今回は、フィギュアは国内だけでなく海外の選手にも聞いてみました。

また、フィギュアだけでなくホッケーの方にも同じ質問をしています。

 

リンクで、鼻血とかエッヂで手を切って血がリンクに落ちた場合ってどうしてます??

 

*血が飛び散ったらエッジで削ってポイですね。

*周りの氷と一緒にかき集めてリンク脇によせる→ザンボで回収

*自分たちで削ってティッシュに包んで捨てる。

*エッジを使って氷を削る。

*氷をその部分だけ削ってとります。そのままだと他の人もいい気分しないので。

まさにこれでよね。真っ白な氷の上に(氷は透明なんですが、その下が白なんで)赤い血液はとっても目立ちますからね。

マナーというかんじで、各国共通のようでした。

 

では、同じリンクを使う競技で、ホッケーの方に聞いてみたところ・・・・

 

ホッケーは大量出血もあるので、ジャッジの指示などによってふき取ることもある

 

とのこと。試合中断ができないので、基本的にはそのままで、その後どうするか判断されるようです。

 

 

ザンボ(製氷車)の氷は穴埋めだけでなく、実は選手のアイシングに使っているということもわかりました。

 

*転倒したり打撲したり、捻挫の時に用意しているビニールにつめて練習後に冷やす。

*もったいないので、余った分はアイシングに使う

*アイシング用にザンボの氷が置いてある。

 

一番身近にアイシングができる競技でもありそうですね。

やっぱりケアは大事です。

 

今回、バレエの方の鼻血のお話から、フィギュアスケーターでの出血時の対応方法、さらには、ザンボの氷がこんな風にいかされているんだということがわかりました。

 

葵接骨院では、バレエの方の受診も非常に多いです。

こんな何気ない会話からもいろいろと情報をいただけることに感謝しています。

また、こうして今回のように、鼻血への対応方法とともにちょっとしたネタ話も発信していきたいと思います。

バレエでの捻挫には、エコーを使っての靭帯の状態や、骨折の有無のチェックなどもしています。

練習中の怪我は保険診療で受診が可能です。

 

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