身体のメンテナンスやけがの処置ももちろんいつも通りにやっていますよ。
最近、栄養学に話が傾いているので、何屋さんか忘れられていますが、
怪我の治りも、かぜの引きやすさも、こころのもちようも突き詰めていくと
栄養にたどりつくのです。
これが一つ目の理由。
もう一つの理由としては “理解がないのか、誤解なのか” というお話がFacebook(以下FB)上でもたくさんあること。
冷えがあるから身体をあたためる
〇〇を使うと体が冷える
ちょっとあつめのお湯につかって回復力を高める
酵素をとれば解決する
〇〇という食材の代わりに〇〇で調理
沢山食べても太らない〇〇
など・・・・・。私のFBには、サロンさんや男性の治療家さんも多いので、そういうのがあふれがち。
体調不良を、心の持ちようだけでなんとかしようとしたり、対処療法的(本人たちはそうは思っていない)な何かを使ってみたり。
私自身は医療の道に少なからずいますので、
スピとか〇〇占いといったものを好きな方がいることは理解できますが、
正直、興味がありません。
ときどき、「先生は〇〇で例えると××型なので・・・」と言われることとかありますが、
「たとえてくれなくていいし、そのたとえ、心理学的に考えると9割がそれに共感すると思いますよ。」
と、冷めたところがあります。
むしろ、
「今のご自身が思われている不調はこういうものですね。これとこれをみてみると、こうなので、その症状に一致しますね。改善方法としては、まずはここからアプローチして、ここを目指しましょう。」
といったものがより、自分の身体にもよりそってもらえていて、未来も見えてきそうな気がします。
もう一つのブログでもお話した「目標設定と達成方法」(現在リンクが貼れない状態です。すいません)
〇〇占いとかで〇〇タイプですね。
と診断していただいても、タイプを知るだけで、PDCAサイクルにはのってこないんです。
究極、〇〇占いでは心臓疾患は治せないのです。
極論のように聞こえますが、このレベルになるとみなさん納得できても、
もっと身近なものになるとわからなくなる。
たとえば、気分の落ち込みが激しいなどの場合。
〇〇タイプだから~
と示唆されて納得するのはきっと女性には多い。
と同時に
「脳の糖質(甘いもの)が切れて考えられない」
という方もいますが、そもそも、糖質が脳の唯一のエネルギー源であることはすでに時代遅れの栄養学です。
それをもって、結びつけていると解決しないのです。プランも行動も検討はずれです。
折れない心は心の持ち方ではなくタンパク質でできている。
という例えがありますが、糖質以外もエネルギー源にもなりますし、むしろ、糖質の取り方によっては気分が高揚したり落ち込んだりということもあります。
思考力ってタンパク質の摂取量でも影響されることがわかってきています。
なので、診療内科の分野では栄養指導をされる先生もいらっしゃるのです。
冒頭でいったように、整形外科分野の私の患者さんは、けがの回復には絶対的に材料が必要です。
骨折した患者さんが、お野菜だけの生活していたら治るものも治りません。
それは他の科でも同じです。
風邪の引きやすい人はそもそもがタンパク質とビタミン不足であることが多いのが血液検査からもわかります。
抵抗力も、ウイルスに対抗するのもタンパク質が原料です。
それなくして、対処療法などできません。
お風呂に入ってヒートショックプロテインの効果を望むにしても、体温をあげるエネルギーもタンパク質がないとできません。
また、反応させるプロテインの原材料は??
ショックだけ与えたって上手くいきません。
酵素をとることだって、酵素はあくまで補助的な役割です。
それが足りないのなら効果が発揮できることもありますが、足せばいいというものでもありません。
小麦の代わりに米粉での調理。
これも、アレルギーがある方にはとても有効だと思いますが、どちらにしても糖質です。
糖質だけの回路であれば、エネルギーは2つしか作られません。
脂質を使う回路や糖質を同じ回路に乗せられれば30個以上のエネルギーが作られます。
それができないから、糖質依存が抜けられないのです。
こういうのは挙げればきりはないですが、
結局はとってもシンプルなんです。
身体を作る、心を作る材料がないのか
材料が足りているけど、それを働かせる物質がないのか、代謝が上手くいっていないのか?
それを診るためにもおすすめしているのが血液検査でもあります。
血液検査で自身を把握してもらって、最終的にどうなりたいかに近づけていくのです。
まずは、思考を変えないと、いつまでも、都市伝説的な情報のジプシーになりかねません。
そんな状況を打破したいので、栄養の発信をしている今日この頃です。
ローマは一日にしてならず・・・という言葉が浮かんだので写真はそれになりました(笑)