通訳でも翻訳でもない


12月の第1土曜日に私が4年にわたって参加してるセミナーがあります。

ベースボールパフォーマンス ワークショップ

 

葵接骨院は特に野球選手が多いわけではありません。

毎年このセミナーは、ピッチングやバッティングという「テーマ」はあります。

技術的なものをきくと帰りにバッティングセンターに行きたくなるくらい面白いのは間違いないのですが、

主宰である前田健さんのセミナーを受けるにはいろいろな意味があります。

でも、今年のセミナーを受けて一つ気がついたことがあります。

 

 

ちょっと話は、葵接骨院に戻ります。

 

 

葵接骨院には、多くのフィギュアスケーターが来院しています。

そのスケーターのからみで、今ではバレリーナさんや指導者の方もたくさん診させてもらっています。

フィギュアを診ている方が増えた感じはありませんが、バレエに関しては関わる治療家さんが増えたように思えます。

治療家、トレーナーいろいろな方がいますが、その中でよく聞かれるのが

「通訳」

というお話。バレエの指導者とダンサー、治療家、トレーナー何らかの形でつなぐ役割の通訳。

最初は「あーなるほどね」と思っていましたが、ここしばらくは何かこのセリフに対してモヤモヤしていたものがありました。

 

 

「通訳・・・・何か違う」

 

 

これがなんなのかがはっきりしていなかった。

何に対する通訳か?となったらそれは「感覚用語」でしょう。

正直、先生やコーチなどが使う「感覚用語」なんてどうでもよい(笑)

ただ、バレエ用語や、フィギュアの技の名前などは調べたりする。

私自身の治療の中で感覚用語を、「こういことだよ」って説明をすることも実はほぼない。

 

通訳って一般には、2つ以上の言語を理解していて間に入って言語変換することで、

翻訳は、母国語比率が高くなっているものをさします。

「日本語への翻訳」は、日本の表現を最大限に使ってストーリーを話すわけで、原作からちょっと遠くなることがあります。

 

「通訳」を考えてみると・・・・・2つ以上の言語を理解して。

 

さて、私はどうか?

フィギュアスケーターを見ていますが、フィギュアスケートには詳しいが、実際に滑れるレベルから考えても

「理解している」のではなく「理解しようとしている」レベルです。

通訳というよりはむしろ、治療というフィールド比率が高い。

でも、翻訳しているわけでもない。

あくまで、治療というフィールドからフィギュアスケートをみているだけ。

 

モヤモヤの答えが最近になって見つかりました。

それがこれ

 

BCS

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BCSの前田さんの言葉です。

私が前田さんのセミナーを4年も参加するのは、

薄っぺらい技術論を聞きにいくより何倍もこの本質に触れたかったんだと。

 

自分のモヤモヤはこれだったんだなぁと。

 

そもそも、私自身は「通訳」になるつもりなどなかったんだなぁって。

 

これって、別に野球にだけ通用するものでなく、

フィギュアだろうと、バレエでも同じ。

たまたま、葵接骨院はフィギュアやバレエなだけ。

 

たぶんこれが感じられるから冒頭に書いたように

 

帰りにバッティングセンターに行きたくなるくらい

 

となるのだと。

動作の真実を知って正しい努力のあり方がわかって・・・・・成長する実感を味わいたくなって

バッティングセンターにいきたい!!

って気持ちになるのだと。

 

さて、果たして、私はこれを選手やバレエダンサーに対してできているのだろうか。

私の課題はむしろここなのだとわかった。

 

こうして私のモヤモヤは晴れ渡ったのであります。

もちろん、選手やダンサーの方が

「私の言いたかったことを理解してもらえた」

「バレエやフィギュアのことをわかってもらえてうれしい」

と思ってもらえるのはこちらもうれしい。

でも、それは受け手の感情であって、そこに寄り添うことは今後も私にはないところ。

 

つまりは・・・・・・今までどおりってことです(笑)

 

明確化しただけなんだと。

感覚用語を通訳するのは、動作の真実とその目的からずれている行為があるから。

まちがった動き、感覚用語から正しい動作を導きだすのは、

結局は結果検証論でしかなく、私が診療でやってきているのはあくまで「演繹法」なんですよね。

 

 

この条件があってこれを行うとこれになる。

 

 

教えたいのは感覚用語ではないはずですから、感覚用語を使わないで済む正しい動きを引き出せる人になる。

 

結果検証論が悪いとはいわない。でも私のスタイルではない。

その「演繹法」から外れようとしているとき、私の中のセンサーがひっかかりモヤモヤしたんだと。

 

年越し前にすっきりできてよかったヽ(´▽`)/

 

そんな演繹法な診察は、年内30日までとなります。

じっくり診れるあおいラボは年内26日までになりますのでご予約はお早めに。

詳細

 

 

 

そして、私が毎年受けているBCSのセミナーは残るところあと2回です。

【ベースボールパフォーマンスセミナー2015】
~全国縦断いよいよ神戸12/26と東京1/10を残すのみ!!~
テーマ:『語り尽くす!ピッチングの下半身動作のメカニズム』

今回私はこのセミナーで、ループジャンプとアクセルジャンプのなぞが解けました。