日々診療にあたっていると、“これってなんて病名ですか?”と聞かれることがある。
病院でつく病名ってそもそも何か?というとそのほとんどが症状名か、人の名前なんです。
でも、私のような柔道整復師が使う“病名”というのは、
外傷でおこった【現象】や【状態】を示しています。
関節にねじれる力が入って起こったものは【捻挫】ですし、外から力が加わって、骨を折るほどだったら【骨折】、骨まではいかないけど、筋肉で受け止めてしまったら【挫傷】や【打撲】、関節に力が加わって位置をかえてしまったら【脱臼】。とっても単純でしょ??
接骨院で使えるいわゆる病名というのは実は【5つ】だけ。
5つだけでもなんら困らない。
そして、お医者さんの場合も同じようで、
外来で見える患者さんの9割はいわゆる【よくある病気】で、その病名もおよそ30個。
医療ドラマなどみていると、毎日ががん告知や難病の患者と向き合っているかのように思われるが、
9割はよくある病気なので、実際はほぼ毎日毎日同じ説明を医師はそれぞれの患者さんにしているのです。
葵接骨院の場合でもさきほどあげた5つで9割5分の患者さんは診れてしまう。
これ以外で遭遇するものも、痛風、偽痛風、胆石、腫瘍、女性疾患くらいなもんです。
これとて、医師にしたら日々みる9割に収まるものです。
最近はネットである程度自分の病名を確定させてから来院される方がいますし、
一度病院に行ってから病名をもらってくることがありますが・・・・・それはほとんどの場合、私にとってはなんの参考にもなりません。
なぜならそれは、先にも述べたように症状名か人の名前でしかないからです。
唯一参考になるのは【構造上の問題はない】ということだけ。
簡単にいうと【骨は折れてません】ということですね。
さて、お医者さんが同じ説明を何度も何度も言うように、
葵接骨院でも患者は違えど私自身は何度も何度も同じストーリーを患者さんにお話します。
中にはそれをカーテン越しに聞いていて
【あの人私と同じですね!!】
って言われたりしますが。。。。。そりゃ9割がその【よくある病気】ですから。(笑)
さて、その病院で取り扱われるよくある病気のほとんどは生活習慣からくるもの。
つまりは、歩かないことだったり、食事が偏っていたり、生活が不規則だったり・・・・
接骨院の場合は外傷でよくある9割、膝、肩、腰にまつわるものですが、
それとて、ならない人となる人がいるとなるとその違いは何かとなると・・・・・やはり生活習慣が大きい。
つまづきやすくなっていたり、ぎっくり腰につながる使い方をしていたり、走り方に癖があったり・・・・
結局世の中の9割を占める【よくある病気】をちゃんと考えて根本から予防をすれば、日本人はもっともっと元気になれるということですし、医療費の問題も解決するのではないでしょうか?
最先端は本当に必要な人のため、つまりは1割の人のために。
その他9割はまず生活を見直すほうがよっぽど健全な国家ができるというものです。
医療ドラマやマスコミででてくるような病気は、交通事故に合う確率より低いものもいっぱいあるのです。
そこを心配するのでなく、9割のよくある病気を考えてみませんか?
日々のメンテナンスはなかなか自分ではできづらいものですから、
まずは自分の現状を知るきっかけをぜひラボ受診で得てもらえればと思っています。
からだのことだけでなく、食事のことや運動のこと、さらには美容のこと。
葵にはプロフェッショナルがそろっていますよ。