先日の、花粉症にも冷却が使えるというお話が好評だったので、もう一つ冷却が役立つというお話。
葵接骨院は冷却療法専門の院でもあります。ほとんどのケースで冷却を使用しています。
日々の診療において、
【それも冷やしていいんですか?】
と驚かれることもしばしば。
その一つが【冷やして咳をひかせる】というものです。
具体的に話していくと、咳をともなったいわゆる気管支炎や肺炎、子供の発熱にこの方法は有効です。
そもそも咳がでるのは、肺や気管支が炎症をおこし熱をためているために起こります。
炎症をおこしているわけですから、他よりはその周辺の温度は上がってしまいます。
咳が出る場合は、肺や気管支の場所の温度が上がると考えてもらっていいです。
その状態でお布団に入ると、患部の熱がさらに高くなってしまうために・・・・
【布団に入ると咳がひどくなる】
という症状をみせるのです。火に油を注いだようなものですね。
また、肺炎も風邪などにより、肺に熱がたまるためにその熱を冷まそうとして、スポンジ状の肺の組織に体液をためて冷却を体がこころみるようになります。
寝たきりの老人さんだと体内の水分の移動が少なく、肺の内部の体液の移動が滞り、そこに細菌などが繁殖しやすくなり肺炎を引き起こしやすくなってしまうのです。
そういうことを考えると、肺炎にかかった場合、まはた肺炎を予防するためにたまには身体を起こしてやらないと水の移動がおきなくなるということですね。
膝の炎症をとろうと膝に水がたまるように、肺の熱をとるために水をためて熱を冷まそうとするのです。
この余分な熱をとるには胸部への外からの冷却が有効になります。その結果として咳が止まります。
薄手の肌着の上から胸のあたり・・・お医者さんが聴診器をあてるあたりですね。そこに氷嚢に氷をいれたものをおいてやると不思議と咳はおさまっていきます。
基本的には氷が溶けきるまでやってもこの方法なら安全です。
ビニール袋に氷をつめたものを使うのであれば、少し水をたして薄手の布に包んで胸の上に置く方法が、冷たすぎなくていいと思います。
ぜひお試しあれ。
安眠を助けるグッズとして、水枕S-sleepを当院ではおすすめしています。
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取り置き依頼が多く欠品が相次いでいますので、ご希望の方はお早めにご連絡くださいね。