初診時の問診で「めまい」を上げる方が結構います。
そして、体のメンテナンスをしている段階でこのめまいが改善することはよくあります。
めまいといってもいろいろな種類があります。
ぐるぐる回るような回転性のめまい
目の前が暗くなる眼前暗黒発作
ふわふわした浮動感
という感覚的なものから
メニエール
両性発作性頭位めまい
レイモワイエ症候群
と医療系の名前がついたものまで。
人間は普段から「不断の動き」つまり、絶えず動いていることで生活をしている。
植物のようにその場から動かない“固定”ではなく、“移動”を選んだ生物でもある。
なので、めまいを考えた時に、
その絶えず動いている体で、自分の位置感覚がわからなくなったり、上手く体をコントロールできなかったりすることが起こる。
ざっくり言うと、
日常において何かがきっかけで自分の位置感覚がおかしくなるという入力か、
位置感覚はわかってもそれを体に伝えるのがおかしくなるという出力か、
どっちかがおかしい、または両方がおかしいと考えてみると面白いと思う。
実際、私がやっている治療はめまいがあった場合に、直接的に首を触るというよりは、
からだのバランスをしっかり作り直すという作業が多い。
ざっくり言うと、私がやるのが「からだのさびとり」で、患者さんが本来もっている位置感覚のセンサーをもう一度機能できるようにしてあげる。
でも、錆取りをしたら、それをさび付かないようにしてもらうことも必要なので、施術と一緒に運動療法も教えてやってもらうことは多い。
接骨院で「めまい」を治すというより、
他に出ている体の痛みと実はめまいの原因が一緒だったりするということ。
からだメンテナンスってそういう意味でもめまいなどの予防にもなるし、悪化するのを予防することができたりします。
この治療は、ラボで行っていることなので、ちょっとめまいに悩んでいるなんて人がいて、病院以外で何かできないかなぁっと思っていたらこういう考えもあるみたいだよって伝えてもらえるとありがたいです。
9月になり開業22年目に突入です。
たくさんの臨床がこういうことを気づかせてくれていると思うと、ひとりひとりの患者さんは私にとっての研鑽の場以外に何物でもないなぁと思うところです。