バレエ解剖学と開脚レッスン


東区に引っ越ししてきて1年が経ち

完全に今の院で一番多い患者さんが「バレエ」となりました

 

下は小学生から上は60代

バレエを仕事にしたい人から趣味を極めたい人

健康のためにやっている人

 

日本はバレエを「習い事」の一つとして始めることが多く

それは大人でも同じ

 

海外の有名バレエ学校がある国とは事情が違う

骨格的にバレエに恵まれた子が選抜されてその子たちがバレエ教育を受けていく

この時点である程度、職業としてのバレエは線引きされている

 

院でバレエダンサーさんを診るときに

何を基準にしているかは一番最初は絶対的な整形外科分野での知識です

症状をみて「あーこれだなぁ」「これは日常生活にはさほど支障はないな」とか

そういった判断を教科書的なところに臨床経験を足します。

 

その上で、バレエ解剖学、正確には「バレエのための解剖学」というのを使って診療をします。

「この怪我はバレエによるものか否か」

たとえば「甲を出す」に付随する問題として「リスフラン関節の靭帯をいためる」なんてのもあります

これは、「甲を出す」ということは日常生活では不要ですが

バレエでは必要なこととなっています

また習い事でやっている方たちにとっては「恵まれたからだ」があるとは限りません

そのあたりを考慮して診療をしているので

「バレエに詳しい」とか「審美系に詳しい」と口コミされることが多い

 

 

でもこれって正確に言うと私が詳しいのは「バレエ」ではなくて「競技特性」そのもの

興味は「バレエ」ではなくて「バレエのための解剖学」なんです

だから、私自身は全くもってバレエは踊れないし、バレエを教えることはできません。

もっと言うとバレエには興味はないけど、人のからだと動きには興味がある

これがあるからバレエの方や審美系の人で困っている人を助けられるのです。

バレエ経験者でない私が選ばれる強い理由だと思っています。

 

 

時々患者さんで「解析」が好きな方がいます

「どうやったらアンディオールができるか」ではなく

「アンディオールをつくるにはどうしたらいいのか」

逆算する方ですね

私自身は「からだの使い方の比率」だと説明しています

 

 

体を動かすのは筋肉そのものです

どんな使い方でも目的を達成することはある意味可能です。

簡単な例でいうと、首の力をつかって腹筋運動をすることもできます。

最終的には腹筋運動ができているという見た目は同じです

でも、それはとっても効率が悪いんです

腹筋を使って腹筋運動をしてないから無駄も多い。

 

 

パーソナルトレーナーさんがフォームにこだわるのはこの

「最小限で最大限の効果を出す」

に近づけるためです

それに近づけるためにフォームにこだわるのです

 

 

もし、バレエの先生が言ってることはわかるけどできないのであれば

どうやって組み立てられているのかを勉強してみるといいと思う

その時に役に立つのが「バレエのための解剖学」だと思います

 

でもね、最初の方にもお話したけど

私がやっているのは最初に一般解剖それから競技特性

結局はこの両輪がないと無理なんです

 

なので、バレエのための解剖学で一番面倒な一般解剖は避けて通れません

基本的な体の使い方が上手くないとパフォーマンスはアップしないから

そういうのができるようにするために

パフォーマンスアップのための開脚レッスンというのを用意しています。

 

バレエだけのように思われがちですが

一般の方も結構受けて見えます

日常生活が過ごしやすくなることもパフォーマンスアップですから。

「レッスン」とついていますが個人個人のペースで来てくださって大丈夫です

まずは体験レッスンを受けてみて、そこから考えてみてください