土曜日、午前診療を終えてすぐに東京に行ってきました。
新幹線の駅まで歩いてすぐって本当にいいところに院があります(笑)
今回参加したのは、
「やってみよう応急処置」
というもの。でも、普通の応急処置とはちょっと違う。
応急処置の舞台は「舞台」
何言ってんの?って感じですよね。私がいままでいたのは、応急処置の舞台は「スポーツの現場」です。
バスケならコートサイドにいて、目の前で倒れた選手の応急処置をするというようなことでしたが、
今回の舞台は、まさに演劇などの「舞台」なんです。つまり【ステージでの応急処置】です。
稽古場で、劇場で、出演者やスタッフに傷病が起きたときに、周りはどのように対応したらいいのかという講座です。
講師は湯浅政紀さん。
実際に、某テーマパークにてダンサー専用の施設にいたトレーナーさん(鍼灸師さんでもあります。)
湯浅さんとってもおもしろかった。
いろいろな現場のお話が次から次へとでてきて、時間が足りないくらいでした。
「事故はおきないようにすることと、起きるとおもっていること」
これ再確認しました。もちろん予防や対策はするんですが、起きるものと思っていないと実際起きたときにスムーズに動けない
イメージもできない。トレーナーもベストパフォーマンスが常にできるようにイメージトレーニングは必要ですよね。
AEDの使い方はわかっていても、舞台の場合は、帯同者一人選び間違えれば
その後の公演にも影響がでる。
あとは、熱中症が起こった時の対策。
「熱中症は何かしら対応しなければ死にますから」
これ、結構グッときました。
実際、適切な処置ができていなくて、その後の体調回復に時間を要しているケースをみかけます。
しかも私、人生初の熱中症の応急処置を経験しました。
知ってるとやってみるは本当にちがった。
私のグループの方は、私を床に寝かせるときに補助をしてくださるのですが、すっと頭を支えたんですよね。
これは発見でしたね。たとえ演技でもそのように対応できるのは素晴らしいなぁって。
今回参加したセミナーは舞台制作にかかわるスタッフや指導者向けであって医療者向けではない。
でも、医療者として、上記の人たちがそもそも何を知らないのかがわからないからそれが知りたかったんです。
湯浅さんに対する質問でそれらもよくわかりました。
そういう意味でも、医療者の方たちも参加してみたほうがいいと思えるセミナーでした。
ちなみに写真の「公演救急ガイド」は芸術家のくすり箱のHPにもおいてあるので、
発表会などをやる方は少しでも目を通しておかれることをおすすめします。
詳細ページをリンクしておきますね。