50肩はいつ治療する?


院長が50代にもなると、患者さんも一緒に年をとって

「50肩」または「40肩」の相談も増える。

 

私自身は50肩の治療というのは治療家としては苦手

というのも、患者さんが望むような

「あっ!痛みがなくなった」とか

「すごーい、腕が上がる」という若干マジック的な状況を作りづらいから。

 

SNSで見られるような「わーすごい」はできるものとできないものが実際はあって、

50肩は「さっきよりはいい」くらいが現場としての感覚。

ちょっとだけ未来を見せてあげられるけど、なんせ時間はかかる。

 

では、私はどうしているか?というと治療を始めるラインをお知らせしている

問い合わせがあった段階で

 

★動けない方向を聞く

★夜間痛があるかないかを聞く

 

これをやっている。

治療家が気を付けないといけないのは「レッドフラッグ」と言われる医療における「危険」の排除。

夜間痛は睡眠障害にもつながるし、他の要因も考えないといけない。

50肩の診断がついたとしても、この段階はリハビリはあまり効果がないというか、反応が薄く受けている患者さんもつらかったりするので、

私自身は夜間痛がなくなってから早い段階で治療とリハビリを始めるように勧めている。

ここを逃すと可動域の制限が強くでるから。

 

 

すでにしっかり50肩ならそんな対応だが、

「ちょっと50肩になってきているかも?」の人もいるはず。

「あーこのままいったらぎっくり腰やりそう」とかって感覚と似ている。

 

こういう段階にあるなら、まずやってほしいのは体幹部分のほぐし。

40肩、50肩を発症する人に共通してみられるのは

「背中の硬さ」

だったりします。

人間の筋肉は、使わなかったら硬くなります。

肩の動きは、肩単独ではなく、肩甲骨が動く、肩甲骨は肋骨や背骨とつながっている・・・と考えた場合

背中の硬さはかなり問題になるからです。

そして、これが50肩の患者さんの共通点としてあがります。

試しに、体育座りから膝を抱えて、そのまま後ろに転がって戻ってを同じスピードで10回やってみてください。

意外にこれがつらい人がいます。

背中の硬さがあるとおなかの力も入らないので意外に丸まったままで戻れなかったりしますし、

そもそも背中が痛い!なんて人もいます。

 

全体的に運動はしている!という人でも、背中が硬い人って本当に多いです。

患者さんとして来院した際には、肩だけでなく背中の動かし方なども指導しています。

 

自己流も治ることからは遠回りになっていることもあるので、

気になる方は一度受診をお勧めします。

 

なお、50肩は接骨院では保険適応外ですので、あおいラボでの受診となります。