「上」の血圧のお話


先日、バンコクへ行ってきたことをSNSで報告しました。

その際に、帰りの飛行機で血圧が下がった話をしたら、読んでくださっていた患者さんからいろいろと質問が来ました。

意外にみなさん、読んでくださっているんだなぁというのにもびっくりしました。

 

血圧が下がった話はまた今度記事にしますが、まずは血圧について、今回は特に「上」の血圧についてのお話をしたいと思います。

 

 

血圧の「上」とは、最高血圧のこと。

最高血圧は、血液を送り出すときに心臓が収縮して、血管に強い圧力がかかっている状態の値。収縮期血圧とも呼ばれています・・・・というのが医学的な説明ですが、わかりやすく言うと「頭のてっぺんに血液を送りだす力」。

 

 

キリンの血圧は上が250~300mmHgと非常に高いのが有名ですが、首が長くて身長が高いので脳まで血液を押し上げるのに高い圧力が必要だからです。

 

 

それを踏まえて考えると、人間も身長によって上の血圧は違っていいし、違うはず。高身長の人の方が血圧はわずかながら高くないとだめなんです。


ちょっと難しいですが・・・水銀の比率と水の比率を考えて、血圧が100mgHgということは、血液を130cm押し上げる圧力なので、身長160cmなら上は123mmHg、身長180cmなら138mmHg、4mのキリンなら300mmHgが必要ということ。

 

病院で水銀血圧計を使う理由と、そのほかを簡易的な血圧計ととらえるのも「血圧が’水銀’が基準」であることがわかると、納得がいくことも多いのではないでしょうか。


医療現場では一律で高血圧のラインを決めがちでちょっとでもでると下げようとする傾向が高いですが、年齢とともに血管も硬くなってより高い圧力は必要になるので高血圧が「悪」とはいいづらいところ。

 

 

むしろ上の血圧は適正でないと、脳への酸素の栄養や酸素の供給が不足するということに。

日本人の女性は「血圧が低い」を一種のか弱さのように使う方がいますが、脳へ血液も栄養も行かないということは「認知症」のリスクがあるということでもあります。

そういう私も、身長161cmですが、上の血圧が調子がいい時は100よりちょっと上、100以下が通常運転と困ったちゃんであります。

理由は医療従事者なので、しっかりと認識しています。

 

 

院で問診をとると、血圧を下げる薬を使われている方も多く、このことからも医療現場では「高い血圧は悪」であるというのが通常のようですが、低い血圧は本当にいいことなのか・・・ちょっと考えてみないとだめな課題でもあると思います。

 

ちなみに「下」の血圧にもちゃんと意味があるので、それはまた後日お話したいと思います。