股関節の痛みと手術


院で多い悩みの一つに「股関節の痛み」があります

これを診るときに大きく2つに分けます

 

「構造破壊のある痛み」

「機能的なものによる痛み」

 

構造的な破壊というのは、

股関節周辺の関節唇(かんせつしん)がだめになってるとか

軟骨自体がすり減ってなくなってるとか

股関節を構成する筋や、骨や靭帯や軟骨など何かがだめになっている場合を指します

 

機能的な破壊というのは、

股関節を曲げたときに詰まった感じがする

片側だけ開きにくい

といった、関節の機能が上手く発揮できていない場合です

 

二つが大まかにあって

私自身が治療ができるのは、後者の「機能不全」というものです

 

股関節は単純に股関節だけの単独の動きをするのではなく

いろいろな場所と実はつながっています

皮膚一つみても、全身の皮膚って1枚ですよね。

全身タイツみたいなかんじでつながってるって思うとわかりやすいかな

どこかでひっぱりがあると、その結果としてどこかの動きが落ちる

というのがあります

股関節も同じで、どこかで筋肉のひっぱりがあったり

関節の動きがおかしいとその結果として股関節の動きが本来の動きをしない

というのがあります。

結構多いのが、股関節周りの組織の癒着というものですね

かなりきわどいところまで動けるようにリリースというのをするので

女性の患者さんを処置する場合はおそらく男性の先生は厳しくなるとおもいます。

 

 

股関節の機能不全は、それ自体が長くなると

結果的には股関節を構成するものまで壊す

つまりは、構造破壊につながることもよくあります

皆さんが耳にするのが「変形性股関節症」というものです

 

 

治療家の先生の中には「股関節の痛みはなんでも治す」といううたい文句を掲げる方もいますが

私自身は、おおよそ3回のアプローチで先が見えないものは一度医科にお願いしてMRIを実施して診断を仰ぐようにしています

それは、もしもオペ適応になった場合に体力があるうちの方が絶対いいからです

また、痛みは我慢できても、生活の質が下がっていくのが目に見えてわかるから

こういう場合は私の手を離れた方が患者さん自身も幸せなので迷わずそうしています

 

 

上記のようにオペになる場合はおおむね

50代以上、夜間痛がある、普段の歩行で痛みが伴う

といったケースが多いです

 

 

それ以下の年齢の方や若年層はかなりの割合で「機能不全のみ」だったりします

バレエの方なんかでも多いのは、股関節は股関節の調整だけでとれるだろうというもの

でも、意外にも背中の筋肉が悪さをしているケースは結構その場でとれてしまいます

痛みやつまりがとれたら今度はその先、どのように使うかこれがまた必要なところです

 

 

そこまでを含めて股関節の治療のアプローチを考えています。

治療家のお仕事は、すべてを治すということではなく

判断して、必要な治療が提供できないなら、その先に誘導してあげることでもあります

何か体に不調があったときに何科に行ったらいいかわからないそういうことがあると思いますが

それと同じです。

筋肉や骨、靭帯と言われる運動機能のを支えるものに何か不具合があったら

とりあえず受診してもらえればいいです。

現状をお伝えすることも治療の一つですし、不安なことをもってきてもらえれば

そこに寄り添うだけですよ

 

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