先日トレーニングを受けてくださったバレエダンサーとのお話をご紹介したいと思います。
先生から脚の太さを指摘され、
「痩せなさい」「細くしなさい」
などと言われ、何をしていいか分からない
と悩まれていました。
彼女の体組成を測ってみると
下肢の筋肉量が多く、体幹部の筋肉量が下肢に比べて少ない
という結果。
体脂肪率を見てもめちゃくちゃ多いわけでもない…
考えられるのは
減量ではなく、まず体の使い方を直さなければいけないということ。
体型や体重の数字だけで
“ダイエットをしなければいけない”という考え方をするのではなく
どうしてこうなったのかを探さなければ
「痩せたのに」「細くなったのに」
と、また悩むハメになります。
彼女の場合、
本来バランスを取るべき軸足の位置がずれているために筋肉が必要以上に使われてしまい
踊るたびにレッスンが筋トレとなり、筋肥大が起きてしまったと考えられます。
改善すべきは
脚の筋肉に頼りすぎずに安定した軸足を獲得することです。
そのうちの1つとして必要不可欠なのが
【足裏】
内在筋とも言われていますが、
足裏の筋肉が使えていれば床をしっかり捉えることができ、太ももやふくらはぎの負担を抑えられます。
彼女にも足裏の筋肉が使えているかチェックしたところ・・・
指は動いていますが、足裏全体は全く使えていませんでした。
この足を残したままいくらダイエットしても
レッスンで常に筋肉への刺激が入り続けてしまうため
脚の太さは変わりません。
片足およそ3分ほどの刺激ですが
ここまで力が入るようになりました。
彼女には足裏に刺激を入れた状態でカーフレイズを行ってもらいましたが、感覚の違いにとても驚いていました。
足裏がしっかり使えるようになるだけで、脚に余計な力を入れなくてもカーフレイズが楽に出来るようになります。
《脚が太いから》ダイエット・減量・マッサージではありません。
踊りの中で苦手な動きや普段指摘される姿勢を改善させようとした時に
自分に足りていない技術や体の使い方で獲得出来ていないものがあることによって
結果として《脚が太くなった》というダンサーは多いです。
さて、
皆さんの軸足は安定してますか?
足裏の筋肉使えてますか?
足裏が使えていないという方はパーソナルトレーニングの中でケア方法をお教えします。