【院長のひとりごと】結局、私は何をやればいいの?

先日、患者さんにGoogleの口コミをお願いしたところ、何人かの方がとても丁寧な口コミを書いてくださいました。

ありがたいなぁと思いながら読んでいたのですが、その中で私自身、

「そこを評価してくださっていたんだ。」

と、ちょっと意外に感じたことがありました。

それは、

「何をどうやればいいのか個別に教えてもらえる」

「これはやる、これはいらないとはっきりしている」

「次回までに何をすればいいのかが分かる」

といった言葉でした。

私にとっては普段から当たり前にやっていることだったので、そこが患者さんにとって大きな価値になっているとは、あまり意識していませんでした。


情報はたくさんある。でも……

今は、身体について何か気になることがあれば、スマホですぐに調べられます。

腰が痛ければ、

「腰痛 ストレッチ」

肩が痛ければ、

「肩こり 筋トレ」

バレエでアンディオールができなければ、

「アンディオール 改善」

検索すれば、動画も記事もたくさん出てきます。

そして、

「これもやった方がいい」

「あれも必要」

「この筋肉を鍛えましょう」

「ここをストレッチしましょう」

と、情報はどんどん増えていきます。

でも患者さんのお話を聞いていると、本当に知りたいのはそこではないことが多いんですよね。

結局、

「で、私は何をやればいいの?」

なんです。


必要なのは「足すこと」とは限らない

身体を診て、お話を聞いていると、

「これはやった方がいいですね」

とお伝えすることもあれば、

「それは今はやらなくていいです」

とお伝えすることもあります。

場合によっては、

「いろいろやりすぎているので、まずこれだけにしましょう。」

ということもあります。

ストレッチを何種類もやる必要はないかもしれない。

筋トレより、まず歩いた方がいいかもしれない。

運動を増やすより、普段の座り方やスマホを見る姿勢を変えた方がいいかもしれない。

あるいは身体の問題だけではなく、食事や睡眠などを一度見直した方がいい場合もあります。

大切なのは、一般的に「身体にいい」と言われていることを全部やることではありません。

今の自分に何が必要なのか。

そこを整理することだと思っています。


「次までには、これだけやってみて」

私は施術のあと、

「次までには、これをやってみてください。」

と課題を出すことがあります。

たくさんは出しません。

その人の身体や生活を考えて、今必要だと思うものを絞ります。

そして次回来院されたとき、

「やってみてどうでした?」

「身体は変わりました?」

「これはできました?」

と確認します。

変化があれば次へ進む。

うまくいかなければ、やり方を変える。

必要がなくなれば、やめる。

身体はずっと同じではありませんから、やることもずっと同じである必要はありません。


「自力」と「他力」の両方が必要だから

当院では以前から、

身体を変えていくには「自力」と「他力」の両方が必要

とお伝えしています。

施術で身体を動きやすくするのは、私がお手伝いできる「他力」の部分。

でも、その身体を毎日使って生活するのは患者さん自身です。

だから、

治療を受けたから終わり。

痛みがなくなったから元の生活へ戻る。

ではなく、

その先に自分の身体をどう使っていくかが大切になります。

ただ、その「自力」も、

「自分で全部調べて、全部考えて、全部やってください」

という意味ではありません。

今は何をすればいいのか、一緒に整理する。

そこまでが私の仕事なのかもしれないな、と今回の口コミを読んで改めて思いました。


何を「するか」だけではなく、何を「しないか」

身体の情報が簡単に手に入る時代だからこそ、

「もっと何かしなきゃ」

と思ってしまう方も多いように感じます。

でも、

これは必要。
これは今はいらない。
まずはこれだけ。

と整理することも、とても大切です。

たくさんの選択肢を渡すより、

「結局、私は何をやればいいの?」

に答えられる治療院でありたい。

患者さんからいただいた口コミを読んで、そんなことを改めて考えた8月でした。

口コミを書いてくださった皆さま、本当にありがとうございました。

関連記事

  1. 怒っても姿勢は直りません

  2. 遠征とおすすめモバイルバッテリー

  3. 葵のオイル あオイル(笑)

  4. 股関節の痛みと手術

  5. 一つ楽しみを増やす!を実行中

  6. 【こんなお悩みで来院されました|ケース⑧】何度も足首を捻って…