11月になり、朝晩は涼しいからちょと寒いかなぁという感じですよね。
突然ですが、内臓には冷やして効果が高い臓器があるのは知っていますか?
それが、【肝臓】です。
よく、お酒をよく飲む人には薬の効き目がうすいって話を聞いたことあると思います。
または、日頃お薬を飲まない人だと、薬の効きがいいなんて逆の話も。
肝臓の役割は、解毒作用が大きく、血液量も臓器では非常に多くを必要としています。
その分発熱量も多いのが特徴。
解毒作業と書きましたが、結局何をやっているかというと
「化学工場の役割」をになっています。
化学反応ですから、やはりそこに熱が発生するのです。この熱が問題。
化学反応にはやはり反応に適した温度というものがあります。
一般に、温度が高いほど活発になりますから、体温が高いほど代謝は活発になり、効率的に行われるはずです。
このことから、低体温は良くない!という話につながって、
世の中の「温活」なんて言葉にもつながっていくのです。
ただし、体温は高いほどいいかというと、そうではありません。
細胞の温度が42℃を超えると、体内の酵素系の障害が起こり始めるので、
これを超える高い温度は好ましくないのです。
つまり最適な体温は、できるだけ高いほうがいいのですが、
一方では生命がおびやかされる42℃のレベルからは充分に離れていることが求められます。
約37℃という体温は、少々の発熱では42℃に届かないという条件で、充分に高い、
つまり、ちょうどいい温度といえるのです。
ここを目指して行われているのがいわゆる【温活】。
35度台の体温では化学工場は十分機能しないということです。
ちょっと余談。
熱が出た時に働く【免疫】をちょっとここで考えみましょう。
解熱の免疫系は一般に体温でいうと38℃あたりからスイッチが入ります。
ここをどーんと越えていくと身体の免疫がフル活動して熱を下げていくという機構に移行していくのです。
でも、たまに、その免疫系が働きすぎちゃってスイッチオフされずに、自分自身を攻撃し続けてしまうことがあるのです。
それがいわゆる免疫疾患といわれるもので、代表格は【リウマチ】です。
ですから、リウマチにも冷却療法を適応しています。
それと同時に、さきほどもいったように、免疫が働く化学工場には【適温】があります。
病気になったときなど、お薬を飲むとそれは肝臓で解毒がされます。
常に工場が動いているということは、肝臓の発熱量も多く、フル回転していることが多いのです。
また、フル回転で動いていると肝臓自身もちょっとずつ破壊してしまいます。
これを適温に下げるという意味で体表面からの肝臓冷却をお勧めしています。
肝臓がいつもより生産能力が高まっているという、過剰な状態というのは、
お薬を飲んだときや、お酒を飲んだとき、
それから意外に知られていないのは・・・・サプリメント、プロテインなどもです。
さて、過剰な状態ではなく・・・・ちょっと困った状態というのも肝臓・・・・というか免疫系にはあります。
これは、免疫系のスイッチが入る以前に止めてしまうというとき。
たとえば、微熱で解熱剤を飲むといったときです
。免疫系にはある温度にならないとスイッチが入らないという特徴もあります。
このスイッチが入る前に解熱してしまうと結果として長引くことになります。
微熱が続く・・・というタイプはこれだったりもするのです。
肝臓の冷却をすすめると大概【冷え】を指摘されるのですが、
肝臓1箇所冷やした程度で身体全体の冷えは起きません。
このあたりは論文もでています。人間には【恒常性】という機能が備わっているからです。
では体温がどれくらい下がるまで生命が持ちこたえられるかというと、
その限界は37℃からは大きく離れていて、大体20℃近くで心臓の動きが阻害され、
生命がおびやかされると考えられています。
つまり意外に下の温度には耐えられるということ。
でも、肝臓冷却で行うのはあくまで【熱取り】であることを覚えておいていただけるといいかと思います。
少しまとまりのない文章になってしまいましたが、なんとなくイメージを掴んでもらえればと思います。
肝臓冷却は、まずは、霜を洗い流した氷をビニールかアイスバッグにいれて、
右の肋骨の下の方に直接または肌着1枚上から冷やします。
肝臓に熱がおびているときはつけてからしばらく【痛い!】という感覚がおきると思います。
時間は20分以上でうちでは40分程度を目安としてもらっています。
このような、ちょっとしたアドバイスもラボの方では対応しています。
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