世の中には「痩せたい」「細くなりたい」人のための雑誌の記事が数多く特集されています。
しかも、夏のこの時期は特にダイエット記事が増えます。
ですが、国が調査したデータではこのようなことが書かれておりました。
若い女性で「やせ」が多いことは厚生労働省が毎年全国レベルで実施している国民健康・栄養調査で示されています。平成29年(2017年)に行われた調査によると、肥満度(BMI)が18.5未満の「やせ(低体重)」が20歳代女性では21.7%、30歳代では13.4%、40歳代では10.6%でした。20歳以上の女性全体でみたやせの者の割合には、ここ10年は大きな増減はないものの、20歳代女性のやせの者の割合は、健康日本21(第二次)の目標値20%を上回っており、目標達成には至っていません
( e-ヘルスネットより引用 )
自分自身の体型に合った適正体重を知らないまま
「やせているほうがいい」という安易な考えから
極端なダイエットを行っていることが影響していると書かれています。
過去に大手ダイエットジムで2か月でマイナス10kgほど痩せて
その後ジムを卒業してから無月経になったという女性がいます。
ジムに通っていた時期と重ならないために
ダイエットと無月経が関係ように思われることがありますが
短期間で一気に痩せるようなダイエットは体への普段が大きくホルモンバランスが崩れてしまい
正常な生理周期を迎えることが出来なくなる可能性があります。
食事制限によって本来獲得されるべき栄養素が摂取されないまま体重を減らしてしまうと
筋肉量・骨量が低下するため《骨粗しょう症》のリスクや
日常生活レベルでの支障をきたす恐れもあります。
今の時期であれば、《熱中症》も重症化しやすくなるため
死亡の危険もあることを知っておかなければいけません。
また、痩せ型の女性は低出生体重児の出産リスクも高くなると言われています。
説明が後になってしまいましたが、
国の言う【痩せ】というのは、BMIが18.5未満のことを指します。
BMI値の求め方は、
BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))
となります。
簡単なので、一度自分のBMIが適正かチェックしてみてください。
18.5未満 ・・・ 痩せ
18.5~25 ・・・ 標準
25~30 ・・・ 軽度肥満
30以上 ・・・ 肥満
結果はこのように分けられます。
ただし、この公式は筋肉量や脂肪量が含まれていないため
より詳しく判断するためには体組成計で計測することをオススメします。
クライアントの方々にもBMI値を計測して
減量が必要なのか、減量の必要はなく筋肉量を増やすべきなのか
というのを、本人の希望とは別に現状をお伝えすることがあります。
日本の夏は危険なほど暑いです。
無茶な減量で体を壊さない様にしてくださいね。