肩が上がる人の共通点


トレーニングの指導をしていると数名のスケーター・ダンサーから同じ時期に同じような質問をもらうなんてことがよくあります。

 

最近は「背中の使い方」に関する質問。

 

バレエダンサーにとってとても重要となる『胸の引き上げ』が上手く出来ない子たち…

同時に悩むのが背中の使い方や肩の使い方です。

というのも、胸の引き上げがきちんと出来ていなければ背中や肩は理想の動きをしてくれません。

 

スケーターも同じです。

スケーティングの姿勢が悪いと注意されたり、ジャンプの「踏切時」「空中姿勢」「着氷時」これらの動きで上半身の使い方を注意される場合、胸の引き上げが出来ていないと頭と肩が前に落ちて猫背のような姿勢になりやすくなります。

 

 

先生から指導を受けるときによく耳にする言葉の1つに

「肩を下げなさい」

という言葉があります。

バレエでもフィギュアスケートでも用いられる指導言語かと思います。

 

私のトレーニングを受けてくださっている方には

まず先に正しく胸郭を使った呼吸とそれに伴う腹筋運動をお教えしています。

胸郭の正しい動きが獲得出来ていなければ背中の使い方は踊っている時にコントロール出来ません。

 

やみくもに「肩を下げて」「肩甲骨を寄せて」という言葉だけの指示では間違った使い方に陥りやすくなります。

 

 

自分は胸郭の正しい動きが出来ているの?

と思われる方は簡易的なチェック方法ですが、自分の動きをチェックしてみてください。

動けなかった方はその動きの改善から始めていく必要なあります。

 

1.鏡を用意する(上半身がしっかり見える程度)

2.椅子に腰かけるもしくは立ったままで構いません。(脚を組んだり非対称にならないようにします)

3.自分の手のひらでわき腹を掴みます。(みぞおちから水平移動させた辺りのわき腹が一番ベスト!)

4.ゆっくりと深呼吸をします。(5秒ずつかけて吸う/吐くが出来ると良い)

 

 

上記の深呼吸をした時に

鏡越しで肩が上下に動くもしくはこの姿勢で常に肩が上がってしまう場合、

胸郭が正しく使えていませんのでこちらのトレーニングが必要になります。

また、触っていた手のひら部分に膨らむような感覚が一切なかった人も同様です。

 

肩が上にあがらず、胸郭が横に膨らんでいくのをしっかり確認できた人は問題ありません。

実際にさらに肩や背中の使い方を強化したいというのであれば

ここでやっと、肩や背中に直接刺激が入るトレーニングを進めていきます。

 

 

 

さぁ、今の自分はどんな使い方をしていましたか?

やるべき内容とやっている内容が違っていた方はもう一度トレーニング計画を見直して組み立てていくことをオススメします!