前回は、自費診療をはじめたわけを書いてみました。
今回は、「保険診療を続けるわけ」です。
みなさんもご存じのとおり、日本の保険診療の未来は決して明るくはありません。
私自身は、このみんなが使える日本の医療保険の制度は素晴らしいものだと思っていますが、
このままではいつか破たんするとも思っています。
私が望んでいるのは、自分の今の仕事を通じてこの制度を残していくこと。
それを可能にするには、
保険制度を適切に利用してもらい、みんなを健康にして本当に必要な人が使えるようにすること。
これなんだと思ったのです。
まったく予期せぬけがをすることはみんなあります。
その時に、けがの治療を通して、
「けがをしないようにすることの大事さ」
「日頃のからだのメンテナンスの大事さ」
「健康であることのありがたさ」
こういうことを再認識してもらえるような診療を、保険診療ではしていこうと考えています。
それと同時に、患者さんへは治療にきたときに、どの程度なら治療院にいくべきなのか、どのような対応を最初にすべきなのか
をおつたえしていこうと思っています。
葵接骨院が保険診療のみでやっていたころ、
地域のレクバレーの方を診ていました。今、そのチームの方が来るときは
「自分ではどうしようもないとき」
だけになりました。そんなときでも、こちらで以前指導させてもらったことはすべてやってから来てくださいます。
なので、治療にはいっても卒業が早いのです。
これだと、患者さんにとっては、時間もお金も節約できます。
さらに、練習もしっかりできるのでチームはあいかわらず強さを維持しています。
保険診療は、自費診療のようなハードルの高さはありません。
でも、そこから得られるものを自費診療を受ける患者さんと差別することはありません。
そうしてきたからこそ、このレクバレーのチームのようになっているのです。
保険診療は、誰かが本当に必要な治療、高度な治療を提供し続けられるようにしておけるかどうかは
私のように保険診療を取り扱う医療者と、それを受診される患者さんにかかってきます。
患者さんはけがをきっかけに健康のありがたみだけでなく、原因とセルフケアの方法、
治療院にかかる基準を知れて、それを自分にも家族にも、まわりにも教えることができるようになっていきます。
こういった知識は絶対邪魔にも無駄にもならずむしろ財産になります。
患者さんがそうなっていくとその結果として、うちがコンセプトに掲げているように
人生に一つ楽しみが増やせる
事につながるのです。けがを恐れて何かにチャレンジしなくなるのではなく、チャレンジできる環境が自分にできてくる。
そうなると楽しめることは無限だと思います。
保険診療を使うことでも、うちが掲げているコンセプトにそって患者さんもハッピーになれる。
そう思っているからこそ、保険診療は今後も残していこうと思っています。
治療院にくるか悩んだらまずは3日様子をみます。
その時にすることは、必ず冷却療法です。アイシングです。
しっかり、水にくぐらせた氷をビニール袋にいれてしっかり冷やすことです。
これで3日してもとれないようなら、自力で治っていくことは難しいですからぜひ治療にきてください。
この段階できてくだされば、治っていくまでの時間は短いですよ。
そして、それが気が付かないうちに保険制度をちゃんと必要な人にまわせるお手伝いもしてくださることになります。
もちろん、緊急時は自費診療の時間でも診療はさせていただいています。
お気軽にご連絡くださいね。
050-3515-6297