今までやったことのない動きや新しい技を獲得する時、
最初は誰しも上手くいくとは限りません。
全く新たな動き・使い方ともなれば、もちろん身体はその動きを知りません。
しかし、新しい技に挑戦するときは「知らない」状態を経験してから「できる」ようになっていきます。
動作を行う時の身体の反応は大きく分けて4つ。
1.無意識、出来ない、知らない
2.意識している、出来ない、分からない
3.意識している、出来る、分かる
4.無意識、出来る
この1~4の手順を踏んで動作を学習していきます。
「歩く」や「立ち上がる」といった日常の何気ない動作もいつの間にか無意識に出来るようになるまでの過程を踏んでいます。
この「無意識」化を習得する過程の中で「意識している」時に正しい使い方で意識が出来ているのが理想。
しかし、間違った使い方のまま「意識」すると「無意識」になったとき、間違った使い方がインプットされてしまいます。
いわゆるこれが【癖】と呼ばれるもの。
この【癖】で使う時間が長ければ長いほどするにも時間が必要になります。
ですが、同じ様に過程を踏んで再学習させることで 【癖】を取り除き、正しい動作を新たに身に付けることは可能です。
自分の使い方が間違った使い方だったと認識出来たらそれはまず最初の1から2へステップアップした証拠。
間違った使い方から本来の使い方が分かるようになったらさらに3へステップアップ。
・・・
何もせず突如として出来るようになることはほぼありえません。
やり続けた結果が成果として現れます。
ちなみに…
「出来てしまった」タイプの場合、「意識している」部分が欠けているため本来の正しい動き・使い方を知りません。
自分の身体を都合よく使ってしまうのでもちろん怪我の危険性もありますし、ある箇所が使えていても他の箇所が使えていないなんて場合もよく見受けます。
トレーニングやレッスンの時には
「どのようにして動かすのか」「本来使うべき部分はどこなのか」「今自分がしたい動きは何なのか」・・・等
技や動きを獲得する過程の中でいかに【意識している】かが重要になります。
この積み重ねの中で【無意識】が可能になります。
出来ていない動作を「~しながらトレーニング」なんてやっていても、いつまで経っても目標達成できません。
出来ないうちは体と向き合って1つのことに集中しましょう。
ちゃんとそこに脳みそからの信号が届いていることが前提として必要になります。
自己流トレーニングや普段の練習(レッスン)がどの段階なのか
まず意識して正しい動きが確実にできるのか
「ながらトレーニング」は、こういったことが判断できたうえでオススメします。
(※友達とお話しながら~も同じですよ)