【こんなお悩みで来院されました|ケース⑩】つま先が伸びない 伸ばすと踵の後ろが痛い
■ 来院された方
・カテゴリー:バレエ/動き改善
・年代:高校生女子
・お悩み:
幼少期よりバレエを続けている高校生。
「つま先が思うように伸びない」
「伸ばそうとすると踵の後ろが痛い」
という悩みがあり来院されました。
レッスンでは、
「もっと甲を出して」
「つま先を伸ばして」
と言われるものの、本人も一生懸命取り組んでいる状態でした。
■ このケースで多い状態
バレエでは、
・足裏を使う
・ふくらはぎを使う
・甲を出す
など、さまざまなテクニックが紹介されています。
実際、SNSやYouTubeでも多くの情報を見ることができます。
もちろん、それらが必要になる場面もあります。
ただ、
正しい方法を知っていても、
思うように動けないケースがあります。
その時に大切なのは、
「どう動かすか」
だけではなく、
「そもそも身体がその動きを使える状態になっているか」
を確認することです。
■ 実はここが大事なポイント
今回のケースでは、
病院で三角骨が確認されていました。
三角骨は、バレエダンサーによく見られるもので、
つま先を伸ばした時に踵の後ろへ痛みが出る原因になることがあります。
ただ、
仮に三角骨を取り除いたとしても、
身体の使い方が変わらなければ、同じ負担を繰り返してしまう可能性があります。
そこで当院では、
「どの筋肉を使うか」
よりも先に、
「頭からの指令が足先まで届いているか」
を確認していきました。
■ 当院で行ったこと
治療では、
まず頭から足先まで指令が通りやすい状態を作っていきます。
私はこれをよく
「神経のサビ取り」
と表現しています。
その上で、
足裏から感覚入力を行いました。
例えば、
手の指なら目を閉じていても、
どの指を触られたか分かる人がほとんどです。
しかし足の指になると、
2番なのか3番なのか、
意外と分からないことがあります。
足裏も同じです。
前なのか。
後ろなのか。
内側なのか。
外側なのか。
実は曖昧なまま使っているケースは少なくありません。
そこで、
体重移動をしながら、
足裏のどこに体重が乗っているかを感じてもらう練習を行いました。
■ 変化したこと
感覚入力自体は30秒程度です。
しかし、
その後にルルベを行うと、
本人も違いを感じられる変化がありました。
もちろん、
それだけで完成するわけではありません。
治療時間内で行うのは、
「こうすると身体は変わる」
というゴールを確認するためです。
その後は、
日常やレッスンの中で繰り返し使うことで、
少しずつ身体の中に新しい動きが定着していきます。
■ このケースから分かること
バレエで、
・つま先が伸びない
・甲が出ない
・伸ばすと痛い
という時、
もっと頑張ることが解決策とは限りません。
大切なのは、
身体が動くための条件が揃っているか。
そして、
身体がどこを使っているのかを感じ取れているかです。
動きは筋力だけで作られるものではありません。
神経と感覚も大切な要素です。
当院では、
「もっと頑張る」
の前に、
「動ける仕組みを作る」
ことを大切にしています。
※実際の問診内容をもとに、個人が特定されない形で構成しています。