【こんなお悩みで来院されました】肋骨骨折は転んだ時だけではありません
「ぶつけた覚えはないのに、脇腹が痛い。」
そんなご相談で来院される方がいらっしゃいます。
実際には、
- ゴルフ
- テニス
- 卓球
- 農作業
- 重い荷物を持った
- 強い咳やくしゃみ
などをきっかけに肋骨を痛めることは珍しくありません。
「筋肉を痛めた」と思っていたら…
深呼吸で痛い。
寝返りで痛い。
起き上がる時に痛い。
このような症状では、
筋肉だけではなく肋骨の骨折が隠れていることもあります。
必要に応じて整形外科で画像検査を受けていただくこともあります。
骨折したら安静だけ?
肋骨はギプスができない骨なので、
「安静にしてください。」
と言われることも少なくありません。
しかし、だからといって何もしなくてよいわけではありません。
当院では、
肋骨の状態に合わせてテーピング固定を行っています。
また、病院で処方されるチェストバンドも、巻き方を工夫することで呼吸が楽になることがあります。
大切なのは「治る環境」を作ること
私は外傷の回復には、
「環境」と「材料」
が必要だと考えています。
材料とは、身体を修復するための栄養です。
そして環境とは、
患部に余計な負担をかけず、
身体が修復しやすい状態を作ること。
必要であればテーピングで固定し、
炎症が強い時期には患部を適切に冷やして温度を整えることも行います。
こうした初期処置が、その後の回復にも大きく影響します。
「まだ痛い」は普通です
肋骨骨折は、
適切な処置をしても約3週間程度は痛みが続くことが少なくありません。
「ちゃんと治っているのかな。」
と不安になる方も多いのですが、
この時期の痛みは決して珍しいことではありません。
そのため当院では、
現在がどの回復段階なのかをお伝えし、
安心して過ごしていただけるよう説明することも大切にしています。
このケースから分かること
肋骨骨折は、
転んだ時だけに起こるものではありません。
そして、
「骨は自然に治るから何もしなくていい」
というものでもありません。
適切な初期処置を行い、
身体が治りやすい環境を整えること。
そして回復の見通しを知ること。
それが安心して日常生活へ戻るための大切な一歩になります。