■ 来院された方
・カテゴリー:バレエ/成長期
・年代:中学生女子
・お悩み:
幼少期よりバレエを続けており、
週3回レッスンを行っている。
レッスン中に腰の痛みがあり、
特に前屈した時、
60度くらい倒したあたりから痛みが強くなる状態。
日常生活でも、
床の物を取ろうとすると痛みがあり、
困った親御さんと一緒に来院。
■ このケースで多い状態
成長期のダンサーで、
腰痛がある場合にまず注意したいものの一つが、
「腰椎分離症」です。
特に、
・新体操
・フィギュアスケート
・バレエ
など、
柔軟性や繰り返しの負荷が多い競技では、
注意が必要な年代でもあります。
■ 痛みの出方について
腰椎分離症で多いのは、
「腰を反った時の痛み」です。
ただ、
初期の段階では、
前屈時に強い痛みが出るケースもあります。
そのため、
・どの動きで痛いのか
・戻る時に痛いのか
・反った時にどうか
など、
痛みの出方を細かく確認していきます。
今回のケースでは、
・反る時にも少し痛みはある
・前屈時の痛みが強い
・前屈から戻る際の強い痛みはない
という特徴がありました。
これらを確認した上で、
今回は分離症を疑う状態ではありませんでした。
■ 実はここが大事なポイント
問診や動きを確認していく中で、
右の腰から股関節にかけて、
特有の動きの硬さが見られました。
動きの中で、
カクカクと引っかかるような反応
(コグホイール現象)が認められ、
骨盤が滑らかに動けない状態になっていました。
このような状態になると、
身体は無理に動こうとするため、
余計に腰へ負担がかかりやすくなります。
この反応自体を整えることは、
それほど難しいものではありません。
ただ、
バレエ特有の動き、
特にグランバットマンのように
勢いよく脚を振り上げる動作を繰り返すと、
元の状態に戻りやすい特徴があります。
そのため、
「その場で良くする」
だけではなく、
・普段どんな使い方をしているか
・レッスンでどこに負担が集中しているか
・何を気を付ける必要があるか
まで含めて見ていくことが大切になります。
「腰が痛い=腰だけを見る」
では、
うまくいかないケースも少なくありません。
当院の「あおいラボ」では、
痛みだけではなく、
こうした“動きの土台”を見るセッションも行っています。
▶ あおいラボとは?
■ 当院で行っていること
まずは、
・どの動きで痛みが出るのか
・成長期特有の問題が隠れていないか
・どこで動きが止まっているのか
を確認していきます。
今回のケースでは、
右の腰から股関節にかけての動きを整え、
身体がスムーズに連動できるように
処置を行いました。
2週間後の来院時には、
前屈動作もスムーズに行えるようになり、
痛みも大きく改善。
その後は、
再発を防ぐための運動療法を行い、
身体の使い方を整理していきました。
■ このケースから分かること
10代の腰痛は、
「使いすぎかな」
だけで終わらせず、
・成長期特有の問題がないか
・どの動きで痛いのか
・身体が連動できているか
を確認することが大切です。
特に、
バレエや新体操など、
柔軟性を求められる競技では、
「柔らかい=問題がない」
とは限りません。
身体の一部分だけで頑張っていることで、
腰に負担が集中しているケースもあります。
また、
成長期は無理を続けることで、
長引く腰痛につながることもあります。
「反ると痛い」
「前屈で痛い」
「レッスン後に腰が重い」
そんな症状が続く場合は、
早めに状態を確認しておくことが大切です。
当院では、
今どのくらい動いていいのかも含めて、
状態を確認しながらご案内しています。
気になる症状がある場合は、
早めにご相談ください。
※実際の問診内容をもとに、個人が特定されない形で構成しています。