力こぶだけが筋肉ではありません


先日バレエダンサーの子とお話をしていて何気なく話していたのですが、

自分の表現と彼女が考えていたイメージが違っていたことに驚きました。

そんなお話をご紹介。

 

 

バレエの子のトレーニングを担当しているとたまに聞かれるのが

「力が弱いって言われるんで強さが欲しい」

「お尻が弱い」「腹筋が弱い」「背筋が弱い」「内腿が弱い」・・・

ありとあらゆる部分が弱いと自分で分析をしているのですが

実際のところ、そこについている筋肉を強くしたからと言って

バレエが絶対上手くなる保証はありませんし、その使い方ではないと言われることもあります。

 

 

 

ただ、お話を聞いていると気になるのが「力の入れ方・使い方」

腹筋や背筋でもそうですが、ただお腹や背中に力を入れればいいというわけではありません。

もちろん私はバレエの先生ではありませんし、教えることも出来ません。

しかし、立位姿勢で一番理想とされる立ち方が出来なければどんなスポーツや踊りでも体幹は安定しません。

この辺りの詳しいお話は以前院長がブログで紹介しているのでご参考ください⇒【体幹!体幹!ってほんとにもう!】

 

 

では、お話を少し戻しまして・・・

筋肉を使う方法は大きく分けて3パターンあります。

例えばダンベルを持ちあげる時・・・

:ダンベルを持ち上げる事が出来る

真ん中:最大収縮まではいかないが、持ち続けることが出来る

:ダンベルの重さに耐えられず持ち上げることが出来ない

 

 

 

どれも筋肉を使っていることには変わりません。しかし、筋肉の動き自体は全て異なります。

右の図では、筋肉の長さが短くなります

真ん中では、動かない限り長さは変わりません

左の図では、筋肉の長さが長くなります

 

 

一般的に見ると、右の図が「筋肉を使っている」「筋肉がある」「強い」というイメージがあると思います。

どの動きの時にどの方法を利用するのか、部位ごとに適した使い方というのがあります。

これらを知らずにすべて「力を入れる」「筋肉を使う」と考えていると

右や真ん中のような力んだ動きになってしまいます。

 

 

この話を聞いたバレエダンサーの女の子は

以前は、力こぶを作ることが「力を入れる」「筋肉を使う」という認識だったそうです。

この話を聞いて意識の変化と同時にバランスを取る時の無駄な力みが消えたとお話してくださいました。

 

 

間違った力の入れ方は、

脚を太く筋肉質にしてしまったり姿勢を悪くさせてしまう原因にもなります。

使い方に疑問がある方・やればやるほど足が太くなる…といった悩みのある方

身体の使い方をチェックしてみませんか?

バレエの動きに限らず、日常生活での姿勢改善ももちろん可能ですよ。