当院のセミナーでもおなじみの札幌の森脇トレーナーが面白い記事を書いていた。
というもの。
側弯症の話をするとき、どうしても注目するのが、側彎の角度と言った脊柱そのもの。
10歳以降に多く出現するということを考えると、
まず考えるべきはそれまでに何が人間のからだで起こるのかではないかと私は思っている。
ちょっとここからは専門的になるので、興味があれば読んでくれればいいです。
人間のからだというのは、二つの構造体がある。
基本構造体
運動構造体
基本構造体というのは、生命活動にかかわるもの。脳とか内臓を入れておく器の部分ですから頭と胴体。
運動構造体というのは、移動するためのものですから人間なら手足と言われる四肢。
亀で考えると・・・・・
甲羅と頭は基本構造体で、手足は運動構造体。甲羅の部分がしっかりしているから運動機能が上手く働くという風に考えてもらうとわかりやすい。
人間で考えると・・・・
運動構造体の中に基本構造体がある。行ってみれば手足も基本構造体にもなる。
例えば、手で考えると、スポーツをするときは運動構造体。
でも、食事をするときは、“捕食”といって獲物をとることを考えると生命にかかわる部分も大きいので、基本構造体にもなる。
つまりは、人間の場合では胴と言われる部分は基本構造体でもあり運動構造体でもあり両者に適応するためにも、
まずは基本構造体としてしっかりしていないとだめ。
亀の甲羅ほどまではなくても、丈夫な体幹をよく“鋼のボディ”と比喩するが、
強靭な様子はわかると思います。
さて、この2つの構造体はいつどのように形成されるのでしょうか?
このヒントが隠されているのが、当院でも採用している【コアキッズ体操】
である。
生まれてから2足歩行までの段階を踏むのがコアキッズ体操。
この2足歩行までを完成させるのにおよそ7年から8年といわれています。
つまり小学校入学あたりということです。
2足歩行自体はもっと前に獲得できますが、
幼児の手足の動きはまだまだ連動しておらず、大人のように、右手左足、左手右足という動きをしっかり獲得できるのは
7歳~8歳とされています。
側弯症が10歳以降に多く診られるということは、
一つに“基本構造体の形成が十分達成されていない”ということを考えてみるのがいいのではないかと思われます。
この話は長くなるので、また続きは後日。