3月8日にダンス医科学研究会に参加してきました。
今年で7回目の開催。私は、3回目からの参加でお茶の水女子大、同志社大学、そして今年は昭和音楽大学。
自分が大学生をしてきていないので、大学の校舎に入れるのはとてもウキウキするものです。
ちなみに写真は会場となった教室。ホワイトボードが五線譜なのがとっても音大らしいですよね。
今回とくにおもしろかったのが、早稲田大学の三浦さんが発表された
「リズムダンスの運動制御」
というもので、ダンスだけでなくある動きをしていると、自分が意図しない動きになってしまうという
「引き込み現象」
には、驚かされました。
この現象を実際に、ストリートダンスでも使われる、ダウンとアップの動きでおこなってみるのですが・・・
参加者全員で実際にやってみるというのにこの現象以上におもしろいものが私はみれました。
私の前には・・・・
前日、バレエダンサー向けの栄養学講座をしてくださった女医リーナの足立先生 (blog→ 女医リーナの医学で「踊る」をもっと楽しく)
そして、席を少しあげて、バックアップセミナーでヒップホップを担当してくださった寺澤直樹さん(現在はSKEの振り付けも担当しています.
今年はバックアップセミナーにも戻ってきますよ)
この二人がいたのですが、この二人実はストリートダンス経験者なんです。
研究会のミニレクチャーで行われるちょっとした実験、アップとダウンでの違いに本気スイッチ全開。
立ち姿勢からしてポジションとってしまっていましたから、後ろからみた私は笑いこらえるのに必死でしたわ。
ちなみにこの引き込み運動も「重力」に関連するとの話。
葵接骨院は「重力」に基づいての治療をやっているので、興味を示さないわけない!!
この発表からは、素人と熟練者はどこから引き込みがおこるのかなどもうかがうことができ、
いずれこれが、選手を育てていくところに反映されるのであろうと思うとわくわくしましたね。
またポスター発表では、私も親しくさせていただいているバレエセラピストの灰方さんが(blog→ バレエダンサーのレスキュー隊)
ダンサーの障害予防のためのシステム構築の検討 という発表をされました。
症例報告や、ターンアウトなどの考察が多いなかこの発表はとても意義があると私は思いました。
私が参加し始めた3年前は研究会もまだまだ出席者は少なかった。
3年たって徐々には増えてはいるけど、それでも理解者は少ないとの実感は常々持っている。
怪我の発症を抑えることも、けがに対応することもどちらも誰か一人ではできない。
連携は必要だけど、システム作りをどのようにしていったらいいかは、症例の発表と同時にすすめていくべき課題だから。
「セラピスト群ではダンサーの治療やトレーニングで困難を感じる」という回答が100%だったのがそれを物語っていたと思う。
残念ながら、今回も心理面サポートの発表はあがってきていなかった。
そんななか、ダンススポーツの和智ペアに
「どのようにパートナーシップを築いているのか」
との質問をされた臨床心理士の絵美さんの質問は非常に興味深く思えた。(blog→ dreams are more precious)
専門とされている方からの質問はこちらにとっては、思いもよらないところからの質問であったりするし、
こちらにも気づきを与えてくれる。もちろん回答も参考になった。
絵美さんは、ダンサーの心理サポートもされています。
また今週末には都内で開催されるワークショップでの症例発表もあります。→ 第3回女性×スポーツケーススタディーワークショップ
研究会での演者への質問担当は、
「貴重なお話ありがとうございました。北海道からきました森脇と申します。」 当院ではおなじみの森脇俊文さん→ 札幌の悩めるバレエ・フィギュアスケート・ダンサーのための情報箱
今年から参戦したのは「横浜から来ました猪野です。」 トレーナーの猪野さん→ blog ブログタイトルないのね・・・・
この2トップトレーナーが控えめに質問しておりました。
まぁ、もっともっと聞きたかったんでしょうがね。
いつも貴重な情報をくれるMayukoちゃんにも久しぶりにあえた → blog→ Physical Arts
そして帰りは、名古屋のSTUDIO MOVE主宰の福田晴美さんともいろいろ話すことができた → STUDIO MOVE
ちなみに私、4月23日、24日にこのSTUDIO MOVEにて、女性のからだと栄養についてのセミナー講師やります。→ 詳細はこちら まだ空きがあります
そして、このセミナーを主催するのは、DLSの愛さん。メルボルンでみなさんの報告を寂しく聞いていたみたいです→ DLS Dancer’s Life Support
ずいぶん仲間が増えました(^^)/
どんどんダンサーをサポートする輪がひろがっていきますよーに。
そして、フィギュアスケーターの治療家さんやトレーナーさんも増えますように(笑)