桜が満開になってきました。
そんな中ニュースで、高校生4名がのった池のボートが転覆して1名がなくなるという悲しい報告がされていました。
死因は溺死。
高校生男子なのに??!と思う方はきっといると思います。
ドラマチックに助けを呼ぶのは映画の中だけ。騒いでいた子供が静かになったら要注意。
以前、日本版のニュースウィークで紹介されていた文章です。
以下引用
ザブン! そのフィッシングボートの新米船長は、突然海に飛び込むと、ビーチに向かって一直線に泳ぎ始めた。
「あの船長、君が溺れていると思ってるんじゃないかな」と、夫が妻に言った。そして「大丈夫ですよー!」と叫ぶと、手を振って「来なくていい」と合図した。それでも船長は懸命に泳ぎ続けている。「どいて!」
あっけに取られる夫婦をよそに、元ライフガードの船長は夫婦の3メートルほど後ろで溺れかけていた9歳の少女を助け上げた。ようやく水面に顔を出した少女は、初めて「パパ!」と声を上げて泣き出した。
なぜ父親はたった3メートル後ろで娘が溺れているのに気付かず、15メートル離れた船の上にいた船長は気付いたのか。元ライフガードの筆者に言わせれば、こうしたことは決して珍しくない。
たいていの場合、人が溺れるときは静かなものだ。テレビや映画で見るような大声で助けを求めたり、誰かに手を振ったり、派手にバシャバシャと音を立てることはめったにない。
私の以前のブログも含めて、圧倒的に検索キーワードで多かったのが、
「川で溺れる理由」というもの。
夏くらいになると毎日必ず検索キーワードに入っていました。
川で溺れる理由は、泳力の問題でも、心筋梗塞になるからでもない、内出血によって溺れるというお話をしています。
ドラマや映画では、近くにいた人が服のまま飛び込むなんてことしていますが、
着衣による救助者までの時間の差はあまりないが、泳力による差でその後が決まってしまうことは大いにある。
どうしても助けたい!その気持ちは大きくても確実に助けられる方法をとるのがいい。
泳いで救助に向かう場合も浮力になるものを持っていったほうがいいし、
頭から飛び込むことは実は危険もともなう。
いきなり下に岩があれば頭をうってしまったり、鼓膜穿孔だって考えられるそうなると平衡感覚はなくなる。
より安全なのは足から入る順下入水(じゅんかにゅうすい)とされています。
また、溺れている人に必死に捕まられてしまったら、川で溺れる理由でも話たことがありますが、
呼吸次第では内出血で自分も容易に溺れてしまうことになる。
日本は全部を海で囲まれているにもかかわらず、水に対する知識を持た無さ過ぎる。
家族でレジャーに行く場合、仲間で川遊びをする際、
どんな危険があるかだけの知識はもっておくに越したことはないと思う。
水の事故とというのは本当に静かにおきるものだということは知っておいてください。
泳力があっても、溺死は、耳の中での内出血によっておこるので平衡感覚がなくなり
どんな浅瀬でも溺れてしまうのです。
楽しいはずのお花見。とても残念な事故になってしまったと思います。
これからあたたくなると水の事故は増えます。
ぜひ気をつけてください。